2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24593261
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Saku University |
Principal Investigator |
吉田 文子 佐久大学, 看護学部, 准教授 (80509430)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 豊明 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20301830)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | ティーチングスタイル |
Research Abstract |
【研究目的の概要】教師のティーチングスタイルとは、教育方法とは区別され、「教師がある特定の価値基準にそって行なう行動のこと」であり、Contiは、2つのスタイル「学習者中心」と「教師中心」を抽出した(Conti,1989)。本研究では、クリティカルシンキングや自己主導型学習がより身につくとされる「学習者中心」の授業であるかを測定するために米国で開発された教師のティーチングスタイル測定尺度(Conti, 2004)の日本人用を作成することを目的としている。 3年間の研究期間内で明らかにしようとしていることは、①教師自らがティーチングスタイルを測定できる「教師のティーチングスタイル測定尺度」を日本人用として開発する、②その公表を行なう、③看護学系教師が尺度を使用し、授業を自ら評価できるようにワークショップを開催することである。 学術的意義としては、①ティーチングスタイル測定尺度が国内に存在しないため先駆的研究であり、看護技術教育の教育方法を学習者中心にむけてより充実させることが可能である。ティーチングスタイルは、経験とともに変化するため、自身で測定することによって、自身の成長を知る機会や授業改善への手立てとなり、FDとしても意義がある。 【平成24年度までの成果】科研交付を受けるまでの平成23年度に実施した「原版の教師のティーチングスタイル測定尺度の日本語暫定版と言語的意味の検討」について、国際学会であるSigma Theta Tau International(Brisbane)で発表し、今後の研究への示唆を得る機会となった。その日本語暫定版を用いて、倫理審査承認後に全国の看護基礎教育課程施設代表者に協力願いをし、賛同が得られた施設に調査票を送付し、分析に耐えうるサンプルを得ることができ、現在量的分析を実施している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度計画であった①倫理審査申請②日本の看護基礎教育課程機関への調査協力依頼が終了し、期待サンプル600以上の全国から寄せられた調査票について、現在量的分析を行なっている。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の研究として、調査票の量的分析を進める。本研究は、米国で開発された尺度を日本人用尺度として開発のため、文化的考慮をしつつ分析する必要があることがより見えてきた。そのため、これらのことを踏まえて調査結果をまとめる。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度は、論文投稿と学会発表を予定しており、主な研究費の使用は、旅費申請とワークショップの準備にかかわる物品である。
|