2012 Fiscal Year Research-status Report
看護基礎教育における看護実践の基盤となる能力育成のための支援プログラム
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24593268
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
吾妻 知美 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (90295387)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 香保里 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (00258683)
桝田 聖子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (10454729)
鈴木 英子 国際医療福祉大学, その他の研究科, 教授 (20299879)
齋藤 深雪 山形大学, 医学部, 准教授 (30333983)
荒井 眞一 札幌大谷大学, 社会学部, 准教授 (80552877)
江口 秀子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 講師 (90512343)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 看護実践能力 |
Research Abstract |
本研究は、看護実践の基盤となる能力を【倫理観】【アサーティブネス】【看護基本技術実践能力】【看護過程展開能力】【フィジカルアセスメント実践能力】と規定し、これらの能力の育成それぞれについて、学生自身が日常生活において活用できる自己学習支援プログラムを開発することである。 今年度は【倫理観】【看護過程展開能力】では、2年次の基礎看護学実習前に行われる『看護過程』の授業において学生の倫理観の育成を意識し、倫理的配慮を考える事例を用いた授業展開を行った。評価は授業毎の感想文を分析することを考えていた。しかし、授業後の感想は、看護過程の展開や看護に関することがほとんどであり、倫理観の育成についての成果を確認することが難しかった。したがって、次年度は評価方法を検討する必要がある。【アサーティブネス】については、看護学生が基礎看護学実習においてアサーティブになれなかった状況についてまとめ、発表した。【看護基本技術実践能力】の評価では、国際生活機能分類(International Classification of Functioning Disability and Health)尺度が応用可能かどうか学生100名にプレテストを実施した。その結果、学生の生活環境をより反映するために質問項目を一部修正する必要はあるものの、国際生活機能分類の尺度は学生に応用できる可能性があることが示唆された。また、手先の緻密な動きを促すための内容として、ミサンガ作成を行うプレテストおよびアンケートを実施した。これらについて詳しく分析していく。また、望ましい生活習慣の確立として、排泄の自立についてのプログラムを作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
看護実践の基盤となる5つの能力のうち、【倫理観】【アサーティブネス】【看護基本技術実践能力】【看護過程展開能力】【フィジカルアセスメント実践能力】については初年度の計画どおり進行している。【フィジカルアセスメント実践能力】については文献検討を行った。今年度は、基礎看護学実習後の学生にインタビューを行い、フィジカルアセスメントに必要な要素について検討する予定であったが、インタビューが実施できていない。次年度、基礎看護学実習修了後(2年生)と総合実習修了後(4年生)にインタビューを実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
看護実践の基盤となる5つの能力のうち、【倫理観】【看護過程展開能力】では、2年次の基礎看護学実習前に行われる『看護過程』の授業において学生の倫理観の育成を考えていた。今後は授業だけではなく、臨地実習における倫理観の育成についても検討していく。さらに評価方法を検討する。 【アサーティブネス】については、看護学生が基礎看護学実習においてアサーティブになれなかった状況についてまとめることができたため、今年度は、これらの結果をもとに、アサーティブネス・トレーニングを実施する。【看護基本技術実践能力】の評価では、国際生活機能分類(International Classification of Functioning Disability and Health)尺度が応用可能かどうかプレテストを行った。その結果、学生の生活環境に合わせて、質問項目の一部を修正すると、より点数の差がでる可能性があることが示唆された。また、デイケア通所者よりも得点が低い人もおり、年齢なのか、評価が厳しいのか、事実なのか、ということについてデータを詳細に分析していく。さらに、日常生活能力で取り入れられる方法として、望ましい生活習慣の確立のための授業プログラムを作成し、自己学習用に改正していく予定である。また、手先の緻密な動きを促すための内容として、ミサンガ作成を行うプレテストおよびアンケートを実施した。これらについて詳しく分析していく。望ましい生活習慣として、食事についてのプログラムを作成する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
年2回~3回の研究会開催、研究の成果発表(国内、国外)の旅費、データ収集に関わるデータ入力、謝礼、海外発表のための助言のための経費として使用する。
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Research Products
(6 results)