2016 Fiscal Year Annual Research Report
Basic study on electronic chart screen design for hospital nurse labor hygiene management using iPad
Project/Area Number |
24593271
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Research Institution | Kansai University of International Studies |
Principal Investigator |
山口 有美 関西国際大学, 保健医療学部, 准教授 (20554223)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 涼子 姫路獨協大学, 看護学部, 講師 (80554229)
山口 晴久 富山大学, 総合情報基盤センター, 教授 (20220270) [Withdrawn]
神宮寺 陽子 関西国際大学, 保健医療学部, 助教 (10712739)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | VDT画面 / 看護師 / 教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
情報社会における病院看護師の労働衛生環境管理の研究として、VDTの視読環境の研究を行った。病院は、平成24年当時より一層の情報化が進行し看護師の電子カルテ等への入力や参照といったVDT作業も増加しているにも関わらずiPadを利用した電子カルテへの入力は、いまだ進められていない現状である。本年度は、サーベイから看護師のVDT機器の操作に関する不慣れさが示唆されたことから、キーボードのタイピングスキルの習熟のための適切な休憩を明らかにするための研究を行った。その結果、短時間のタイピング学習と短時間の休憩の繰り返しは、長時間のタイピング学習と長時間の休憩よりも作業効率が高くなったことが示唆された。看護師の電子カルテへの記入といったVDT作業は、患者の状態を観察し記入することを繰り返していることから、休憩といえないまでもVDT作業を連続せず小刻みに行っていることになり、作業効率(タイピング時間の延長やタイピングミスの増加につながらない環境と考えられた。また、若齢者と高齢者ともに同じような傾向が見られた。看護師も専門教育を卒業したばかりの新人から中高年まで年齢層が幅広いことから若年者と高齢者に同じ傾向がみられたことで継続境域への示唆を得られたと考えられる。 研究機関全体をとおして、VDT機器の技術の進歩と病院の電子化は、一気に進んだ。しかし看護師が、VDT機器を活用するためには、情報機器の知識不足と活用技術の不足などの問題がサーベイの結果明らかになった。そこで、VDTを活用した看護教育の観点から研究をすすめることにした。その結果、紙の文書へのプロンクトとVDT画面上のプロンクト付加による学習効果の差を実験研究によって明らかにした。その結果、紙の文書へのプロンクト付加の方が記憶強化につながるとの示唆を得ることができた。今後は、プロンクト付加によ学習効果を深く研究していく予定である。
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