2014 Fiscal Year Annual Research Report
誤嚥を予防する食事支援のためのポジショニング教育スキームの汎用化
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24593274
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Research Institution | The Japanese Red Cross Hiroshima College of Nursing |
Principal Investigator |
迫田 綾子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (70341237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 裕子(小野裕子) 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 助教 (20446066)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 誤嚥 / 摂食・嚥下障害 / 食事支援 / ポジショニング / 教育 / 汎用化 |
Outline of Annual Research Achievements |
ポジショニング教育スキーム汎用化用プログラムは、「ポジショニングで食べる喜びを伝える=POTT(ぽっと)プログラム」を開発し、1回当たり80分での施設研修会を企画実施した。プログラム効果評価は、①ポジショニング教育プログラム(POTT)は、看護師の技術向上や継続ができ、その妥当性が証明された。②研究参加者は当初の9名の摂食嚥下障害看護認定看護師から、最終的(1年後)には研究参加は177名となり汎用化が図られた。③ポジショニング技術の習得は「できた」「ほぼできた」が99.4%であり、他の看護師へ伝えることができると全員が回答した。④研修前に比べて適切にできる技術は、「ポジショニング角度」で91%となっていた。続いて「誤嚥の観察」「環境を整える」「食形態の工夫」等であり、全体的に技術の向上がみられた。⑤ポジショニングスキルは、研修直後14.7点、3ヵ月後は19.1点と向上し有意差がみられた。少人数研修で受講者が次のスタッフへ伝承する方式がスキル向上につながった。 POTT影響評価では、ポジショニング介入対象患者は、80歳台が最も多く、栄養方法は経口、経口+胃瘻が87%であった。状態は、誤嚥リスク、ADL低下、麻痺、認知障害等であった。ポジショニング影響評価は、対象患者の食事時間の短縮、食事摂取量の増加、食欲の増加、食事中の表情の変化、むせの減少がみられ、食事時の適切なポジショニングが重要な要素であることがわかった。 成果・報告は、①学会発表は大13回日本看護技術学会学術集会、足底接地用ポジショニングシート開発、③汎用化のための最終報告会及び最終報告書の発行、④ポジショニング教育スキームの再構成およびスキルチェックシート(ベッド上・車椅子用)の再構成を実施した。
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