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2015 Fiscal Year Annual Research Report

複合的人道危機から逃れた難民を受け入れたことによって生じたケニア女性の健康問題

Research Project

Project/Area Number 24593277
Research InstitutionSt. Mary's College

Principal Investigator

秦野 環  聖マリア学院大学, 看護学部, 准教授 (00352352)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 文珠 紀久野  山梨県立大学, 看護学部, 教授 (70191070)
宮林 郁子  福岡大学, 医学部, 教授 (40294334)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywords難民 / ホストコミュニティー
Outline of Annual Research Achievements

平成24年度の科学研究費助成事業採択後、研究対象地域の治安悪化のため対象地域を再考する必要があり、研究の開始が大幅に遅れ現在進行中である。
平成27年度は平成28年1月25日から2月7日までウガンダ共和国KIRIYANDONGO REFUGEE SETTLEMENTで難民の面接調査を行った。訪問時の当該定住地の難民の数は46,000人余りであり、2013年12月の南スーダン内の危機的状況から大挙して逃げ込む状況は落ち着いているが、現在も難民の流入がある。今回の面接調査では、合計15人の女性に対し実施し、平成26年度の16名と合わせて合計31名の面接調査を実施することができた。
面接対象者の選択に当たっては、目的である「ホストコミュニティーの健康問題」を調査すべく、キャンプマネージメントにかかわる難民代表者とも協議した。当該定住地には、ウガンダ国内からの移住者が滞在しているため、ウガンダ国民をホストコミュニティーとした。平成26年度は「ホストコミュニティー」「新規流入者」「2013年12月の危機以前からの滞在者」「特別な支援を要する家族」とカテゴリーを分けて合計16名に面接を行った。その結果、南スーダンの危機的状況発生以前から滞在する難民たちにとって、大量の難民の流入が土地や水他の自然資源の減少、治安の悪化につながり、難民定住地での滞在に対し大きな不安を抱えていた。これを受け平成27年度は「2013年12月の危機以前からの滞在者」を中心に面接を行った。
結果、難民たちにとっては、かつての敵対勢力者の新規流入がもたらす治安の悪化や、将来を予測することができずにいることなどの困難は抱えているが、共存を目指した定住地内での活動が、効果を表しつつあり安定を取り戻している。しかし面接者の多くは、何らかの身体的健康問題を抱えている状況である。

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Published: 2017-01-06  

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