2012 Fiscal Year Research-status Report
妊娠・育児期にある臨床看護師の職場定着に向けての支援モデル構築
Project/Area Number |
24593280
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Ashikaga Junior College |
Principal Investigator |
杉原 喜代美 足利短期大学, 看護学科, 教授 (70299824)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市江 和子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (00279994)
栗田 佳江 足利短期大学, 看護学科, 教授 (80289800)
石黒 久美 足利短期大学, 看護学科, 准教授 (80299825)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 妊娠期 / 育児期 / 疲労 / 睡眠 / 看護師 / 文献検討 |
Research Abstract |
本研究の目的である、「妊娠・育児期における臨床看護師の疲労と睡眠をとおして、職場定着との関連要因を分析し、妊娠・育児期に求められるサポート体制や子育て支援モデルを構築すること」の実態調査に向け、1.文献検討と2.調査(研究I 妊娠・育児期にある既婚臨床看護師に対しての調査、研究IV 疲労・睡眠問題の解決と職場定着にむけての支援策の検証)の倫理審査申請準備と審査を受けた。 1.文献検討:テーマ「看護職の疲労と睡眠に対する労働支援に関する文献検討」として学会発表に向けて抄録作成に取り組んだ。発表は、日本看護研究学会第39回学術集会(2013年度)において発表予定である。概要は、目的】文献から看護職の疲労・睡眠への看護労働対策に関する研究動向を把握し、求められる支援の課題を検討する。方法と対象】看護職の疲労・睡眠に対する文献に関し、1992年から2011年の20年間に発表された内容を検索した。「医学中央雑誌Web(ver.5)」、「最新看護索引Web」、「CiNii」から、検索式:(看護職and疲労and睡眠)により64が対象となった。結果】「原著論文」40編(62.5%)、「解説・総説」9編(14.1%)、「研究報告12編(18.7%)、「資料」3編(4.7%)であった。 さらに、テーマ「女性の妊娠と睡眠・疲労への支援に関する文献検討」として2013年度日本看護協会看護学会(母性看護)へ演題登録をした。女性の妊娠と睡眠・疲労に着目し、有効な妊娠期の支援に対する示唆および今後の研究課題を見出すことを目的とした。 2.実態調査への準備:研究課題に向けて、所属する大学に倫理審査を申請した。研究Iに関しては、倫理審査を継続中で、倫理審査の承認が終わり次第、調査を実施できるよう調査用の質問紙、調査機器を準備している。研究IVについては承認を受け、2013年4月から調査に向けての準備を行っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2013年度に、「研究I(妊娠・育児期にある既婚臨床看護師に対しての調査)」および「研究II(対照群:①妊娠期・育児期にある既婚一般事務職員と②非妊娠期にある独身臨床看護師に対しての調査)」の実態調査を行う予定であったが、妊娠・育児期にある看護師を対象とするため、倫理審査の承認を受けることに困難が伴った。一方、調査を先行研究をふまえた内容にするため、文献検討を深めることを進め、学会発表への準備ができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
現在、研究IおよびIIの倫理審査を所属大学で進めており、承認にむけて倫理委員会との話し合いと面談を行っている。2013年度実施予定である研究IVについては、倫理審査が受理されており、4月から調査の準備を開始し8月に調査を実施する。 文献検討を行ったことにより、わが国における妊娠・育児期にある看護師の職場定着に関する先行研究の実態が明らかにできた。実態調査を実施し、文献検討をふまえた考察を行っていく。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は研究倫理委員会の承認を受け、実際にフィールドに出てデータを集める計画である。そのため、平成24年度の繰越分を含め、直接経費の総額836742円のうち、1.物品費(598912円)は、プリンター購入費及び活動計の購入調整費等、2.旅費(136450円)は学会発表と研究の打ち合わせ(県外)、調査のための交通費、3.謝金(80000円)は研究対象者に対するお礼を含めた経費を予定している。4.その他(21380円)は通信費や文献複写に使用する計画である。
|