2014 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠・育児期にある臨床看護師の職場定着に向けての支援モデル構築
Project/Area Number |
24593280
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Research Institution | Ashikaga Institute of Technology |
Principal Investigator |
杉原 喜代美 足利工業大学, 看護学部, 教授 (70299824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市江 和子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (00279994)
栗田 佳江 足利工業大学, 看護学部, 准教授 (80289800)
石黒 久美 足利短期大学, その他部局等, 准教授 (80299825) [Withdrawn]
宮武 陽子 足利短期大学, その他部局等, 助教 (60597897)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 妊娠・育児期 / 臨床看護師 / 疲労 / 睡眠 / サポート / 子育て / 支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
妊娠・育児期における臨床看護師の疲労と睡眠をとおして、職場定着との関連因子を分析し、妊娠・育児期に求められるサポート体制や子育て支援モデルを構築することを目的に実施した最終年度の研究成果は以下のようである。 研究Ⅰ、Ⅱ:テーマ「妊娠期にある既婚臨床看護師の疲労と睡眠の実態」で、示説発表(一般社団法人日本看護研究学会第40回学術集会、奈良市、平成26年8月24日)を行った。概要は、臨床看護師9名、非妊婦9名を対象とし縦断的に疲労と睡眠について実態調査を行なった結果、妊婦は、睡眠によって疲労感は改善しているものの、就寝前は、非妊婦より疲労感が強く認められた。睡眠について、妊婦は総睡眠時間としては、非妊婦に比較すると時間数は多いが、中途覚醒が多く、睡眠効率が低かった。これは、妊娠という生理的現象が影響していることが考えられる。妊娠期にある既婚臨床看護師の疲労と睡眠への支援には、良質な睡眠を確保する支援が必要といえる。今後、よりよい睡眠をとり疲労を改善することが、妊娠期の看護師の健康維持に必要であることが示唆された。引き続き育児期の縦断的調査を続行中である。 研究Ⅲ、Ⅳ:テーマ「妊娠・育児期にある臨床看護師の支援に関する病院中間管理者に対する実態調査」で、示説発表(一般社団法人日本看護研究学会第40回学術集会、奈良市、平成26年8月24日)を行った。概要は、妊娠・育児期の看護師への支援について、看護師長・課長の労働管理として、看護労働における疲労と睡眠対策の実態を分析し対策を検討した。5施設7グループ20名を対象とし、妊娠・育児期における看護管理の現状と課題についてインタビューを行い、質的記述的方法によって分析した。看護管理として、総合的に妊娠・育児期の臨床看護師の疲労と睡眠への支援対策の検討の必要性が示唆された。現在、日本看護研究学会誌に投稿中である。
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Research Products
(2 results)