2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24593291
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大川 明子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20290546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 徳男 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (40142319)
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Keywords | がん看護 / 在宅看護 / 遠隔看護 / 情報通信 |
Research Abstract |
人生の最期は自宅で迎えたいという希望から末期のがん患者が自宅で過ごし死を自宅で迎えることができるための地域連携支援システムを前年度構築した。その構築した地域連携支援システムを用いて相談・教育指導、情報提供などの介入効果の試行をおこなった。実際に在宅終末期がん患者の模擬家族(3名)を対象に本構築システムを適用し、介入を実施し評価した。システムの設計・構築の妥当性と信頼性の調査のため、構築した本構築システム内容に関する聞き取り調査をおこなった。質問紙は年度に作成した「日常生活(食事・排泄・清潔)のケア方法」、「出現する症状とその症状へのケア方法」、「医療処置法」、「患者・家族のための心理的対処法」、「死ぬまでの経過と死の看取り法」、「ストレス対処法」「医療者とのコミュニケーションのとり方」に関する半構成的質問紙で調査した。結果、在宅への移行の準備不足のため、在宅での介護が不安であり、十分介護することができず、また入院となることが現実である。在宅療養に移行する際、迅速かつ、在宅で療養・介護する上で十分な準備が必要であることがわかった。調査結果に基づき、本構築システムに追加を検討していく必要がある。困っている内容は個人によって異なることが考えられるため、まずは「困っていること」っという項目を追加し、調査していくことが有用であると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
終末期がん患者が最期は自宅で死を迎えるための支援システムはほぼ構築できた。自宅で安心して死を迎えられるため「日常生活(食事・排泄・清潔)のケア方法」、「出現する症状とその症状へのケア方法」、「医療処置法」、「患者・家族のための心理的対処法」、「死ぬまでの経過と死の看取り法」、「ストレス対処法」「医療者とのコミュニケーションのとり方」内容を組み入れた支援システムが構築できた。自宅で介護する家族にとっても重要な情報の提供ができると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
在宅への移行の準備不足のため、在宅での介護が不安であり、十分介護することができず、また入院となることが現実である。在宅療養に移行する際、迅速かつ、在宅で療養・介護する上で十分な準備が必要であることがわかった。調査結果に基づき、本構築システムに追加を検討していく必要がある。困っている内容は個人によって異なることが考えられるため、まずは「困っていること」っという項目を追加し、調査していくことが有用であると考えられる。また、地域との連携について検討をしていく必要がある。
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