2015 Fiscal Year Annual Research Report
変形性膝関節症患者のQOL向上を目指したセルフマネジメントプログラムの構築
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24593296
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
谷村 千華 鳥取大学, 医学部, 准教授 (90346346)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自己効力感理論 / セルフマネジメント / 運動介入 / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
地域住民15名を対象とし、自己効力感理論に基づくセルフマネジメントを促進するための健康教室をプレテストとして実施した。効果として【参加者間の連帯感,仲間意識の高まり】【楽しく充実感を味わいながらの学び】【自己の振り返りを通して得られた発見】【健康管理の必要性の理解】【目標および計画立案の具体的方法の理解】などが明らかとなり、参加者の満足感、効果を高める結果であった。実施前の自己効力感の中央値は41点であったが,終了後では44点と高くなり,有意差がみられた(p=0.002).また、自己効力感の項目のうち、「毎日の生活に運動を取り入れる」「健康のために適切な体重を維持できる」「動のための施設や場所を利用できる」「不安やいらいらを自分なりの方法で軽くできる」「健康によいものは毎日続けて食べられる」「楽しく運動する方法が見つけられる」などの項目は有意差がみられ、「ストレス管理」「体重管理」「栄養管理」「運動管理」に関する介入の結果として妥当であった。満足感、自己効力感への効果は高かったが、運動に関する実践行動につながるかどうか、長期効果までは評価できていない。また、参加者から「目標設定とアクションプランの難しさ」「運動内容をもっと教えてほしい」「自分の身体の状態をもっと知りたい」「交流の機会を増やしたい」などの意見がみられ、パンフレット、質問紙の表面妥当性に関する検討も行い、介入内容と評価項目、スケジュールのブラッシュアップを行った。評価時期は、長期効果を把握するため、フォローアップ期間を6ヵ月から12カ月に変更し、学習方略ではアクティブラーニングを増やし、評価指標として骨密度、血糖値、身体機能検査の項目を増やした。また、9回の教室に毎回運動介入を取り入れ、「目標設定と実施計画」はプログラムの最後に変更し、膝OA患者への調査票のプレテストを行い、表面妥当性の検討を行った。
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