2014 Fiscal Year Annual Research Report
腹膜透析診療チームで行う包括的腎臓リハビリテーション
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24593302
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
吉田 寿子 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60437788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴屋 和彦 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20372740)
谷口 正智 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60419562)
中野 敏昭 九州大学, 大学病院, 助教 (10432931) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 腎臓リハビリテーション / 腹膜透析 / チーム医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の第一の目的は,腹膜透析診療における包括的腎臓リハビリテーションプログラムを作成することである.初年度より,看護師・医師に加え,管理栄養士との1ヶ月に1回の定例合同カンファレンスを積極的に実施することによって,情報共有,チーム医療の認識を高めることをまず行った.次に,研究計画に従って収集された腹膜透析の透析量(6ヶ月毎),味覚検査,塩分摂取量,塩分排泄量,リンや蛋白排泄量(6ヶ月毎),体液量・筋肉量(毎月)についてそれぞれカンファレンス時に評価を行い,改善方法についてチームでカンファレンスを行う体制を作った.カンファレンスの効果については現在解析中であるが,短期的効果としては体液過剰による臨時透析が減ったこと,腹膜炎発症率が激減したことが挙げられる.また,骨代謝に関する検査データとして血清カルシウムやリン値,副甲状腺ホルモン値の正常化を認める症例が増えた.症例数が少ないため統計学的検定は行っていないが,症例を蓄積することで引き続きチームでの介入効果についての評価を行うと共に,長期的な効果についての評価を行うことが必要であると考える.また,運動量に関する評価および運動療法の介入については今回完遂することができなかったので,今後の課題としたい.高齢者の運動量の低下と認知機能の低下など,今回の研究を通じて多くの課題が明らかになった.本研究期間中に蓄積されたデータの縦断的な解析を行い,最終的に効果的なリハビリテーションプログラムの開発と実践につなげて行く必要がある.
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[Journal Article] Brain atrophy in peritoneal dialysis and CKD stages 3-5: a cross-sectional and longitudinal study2015
Author(s)
Kazuhiko Tsuruya, Hisako Yoshida, Yusuke Kuroki, Masaharu Nagata, Toru Mizumasa, Koji Mitsuiki, Takashi Yoshiura, Makoto Hirakawa, Hidetoshi Kanai, Kei Hori, Hideki Hirakata, Takanari Kitazono
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Journal Title
American Journal of Kidney Disease
Volume: 65(2)
Pages: 312-321
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Fibroblast growth factor 23, but not parathyroid hormone, is associated with urinary phosphate regulation in patients on peritoneal dialysis2015
Author(s)
Shunsuke Yamada, Kazuhiko Tsuruya, Masanori Tokumoto, Hisako Yoshida, Shoko Hasegawa, Shigeru Tanaka, Masahiro Eriguchi, Toshiaki Nakano, Kosuke Masutani, Hiroaki Ooboshi, Takanari Kitazono
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Journal Title
Therapeutic Apheresis and Dialysis
Volume: 19
Pages: 73-80
DOI
Peer Reviewed
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