2014 Fiscal Year Research-status Report
慢性肝炎患者に対する外来看護システムの開発とその有効性の検討
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24593313
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
島田 恵 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (20505383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正木 尚彦 独立行政法人国立国際医療研究センター, 肝炎・免疫研究センター, 肝炎情報センター長 (40219316)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 外来看護 / 慢性肝炎 / HIV/AIDS看護 / セルフマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1年目に実施した「抗ウイルス療法実施中の慢性肝炎患者のアドヒアランスに関する患者対象実態調査」からは、肝炎患者の治療継続を支援するには、“患者の考える”治療の必要性や生活上の制限に焦点をあてることが有効であることが分かった。2年目の「肝炎外来看護の実態に関するヒアリング調査」では、肝炎患者の相談対応や看護に携わる看護師が、患者の相談対応技術や外来システム・連携に課題を持っていることが分かった。 これらを踏まえ、3年目は「肝炎外来看護研修(2日間)」を実施した。これは、肝炎患者の外来通院と治療の継続を支援する外来看護について、看護師が具体的に学び日々の実践にすぐに取り入れられることを目指す研修会である。そのため、この研修プログラムには以下のような特徴がある。 ①肝炎の病態・治療や看護等に関する基本的な講義は省略する。その代り、今後求められる外来看護についてや外来看護の取り組み例を提示するなど、外来看護に焦点をあてた講義のみを最小限に組み込む。②研修参加者によるケーススタディやロールプレイと、それらを通した自らの学びを振り返るリフレクションを中心にプログラムする。つまり、研修参加者自身によるアクティブラーニングで進める研修会である。③研修最終日(2日目)には、参加者各自の外来において看護をどのように実践していくか、課題分析と目標設定にもとづくアクションプランを作成する。④研修終了後1年間、アクションプランの実施状況をフォローアップ調査する。これによって、この研修の評価を行い、外来看護師育成に関する示唆を得ることを目指す。 研修会は11月1日(土)・2日(日)に実施し、4名の外来看護師が参加しアクションプランを作成して終了した。フォローアップ調査は継続中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研修会の企画、開催の案内等が遅れたため、参加者の人数が少なかったため、結果の分析が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度も再度、研修会を実施し研修参加者を増やして、フォローアップ調査を実施、分析する。
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Causes of Carryover |
研究打ち合わせをweb会議などで実施したことにより、旅費の支出を削減させることができた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
当初予定していた研修会は1回のみであったが、来年度、再度研修会を開催し調査対象者数を増やす予定である。
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