2013 Fiscal Year Research-status Report
呼吸器感染症状に関するセルフモニタリング促進プログラムの検証及び臨床導入への検討
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24593320
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
森 菊子 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (70326312)
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Keywords | セルフモニタリング / 呼吸器感染 / 慢性閉塞性肺疾患 / 急性増悪 / 呼吸リハビリテーション |
Research Abstract |
本研究は、呼吸器感染による急性増悪を起こした慢性閉塞性肺疾患(以下COPD)患者に対し、呼吸器感染に関する知識、呼吸器感染症状を測定し日誌に記録する技術、定期的なサポートの提供を行うというセルフモニタリング促進プログラムの精練を図ることを目的としている。また、このプログラムの臨床への導入について検討することを目的としている。平成25年度では、平成24年度に修正したプログラムの検証を開始することを目標とした。 研究対象者は呼吸器感染による急性増悪で入院となったCOPD患者で、状態が安定し、退院の目途がたった方である。介入を入院中から開始し、退院後6カ月間日誌をつけてもらい、1カ月毎に外来で日誌の確認を行いサポートするというものである。 プログラムの検証にあたり、慢性疾患看護専門看護師に研究協力者となってもらい、所属する病院に研究依頼を行った。4施設に依頼し、3施設において協力が得られることとなった。呼吸器感染の多い冬期において感染による入院の増加はあったが、重症であったり、重い合併症があり協力依頼ができない状況があったり、COPD患者が少ない施設もあり、ようやく1名の介入を開始した状況である。介入を開始した1名においては、「熱がでていなかったので大丈夫と思った」「痰の色が重要」「早めに対処することが大切」などの気づきがみられている。 研究協力施設を増やすことが必要であり、新たに3施設に研究協力を依頼している状況である。しかし、介入が病棟から外来に移行するため看護師の協力を得ることが難しい状況、退院後はかかりつけ医に戻る患者も多いため、介入を継続することが難しい状況により、研究協力を得ることが難しく、今後の進め方を検討する必要性が出てきた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
修正した呼吸器感染症状に関するセルフモニタリング促進プログラムの検証にあたり、慢性疾患看護専門看護師に研究協力者となってもらい、所属する病院に研究依頼を行った。4施設に依頼し、3施設において協力が得られることとなった。しかし、呼吸器感染が重症であったり、重い合併症があり協力依頼ができない状況があったり、COPD患者が少ない施設もあり、ようやく1名の介入を開始した状況で遅れている。そのため 研究協力施設を増やすことが必要であり、新たに3施設に研究協力を依頼している。しかし、介入が病棟から外来に移行するため看護師の協力を得ることが難しい状況、退院後は地域の開業医に戻る患者も多いため、介入を継続することが難しい状況により、研究協力を得ることが難しい状況があり研究対象者を増やすことができていない。
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Strategy for Future Research Activity |
修正した呼吸器感染症状に関するセルフモニタリング促進プログラムの効果の検証を進めていく。しかし、研究協力者が少ない状況があり、研究協力施設を増やしていくことが必要であるが、介入が病棟から外来に移行するため看護師の協力を得ることが難しい状況や、退院後は地域の開業医に戻る患者も多いため、介入を継続することが難しい状況がある。研究依頼にあたっては、「セルフモニタリング促進プログラムの効果-呼吸器感染症状の気づきと行動への影響-」として作成した研究成果に基づいて呼吸器感染症状に対する対象者の気づきや、呼吸器感染の悪化過程、回復過程を示しながら説明し、介入の必要性を理解してもらえるように働きかけていく。また、退院後の介入においては、かかりつけ医、訪問看護ステーションへの協力依頼も検討していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
修正した呼吸器感染症状に関するセルフモニタリング促進プログラムの効果の検証を開始したが、研究対象者が少なくデータ収集が進まなかったため、研究調整に関する旅費、人件費、謝金に残額が生じた。 研究協力施設を増やしていく必要があり、研究依頼、調整のための旅費として使用する。また、データ収集に必要な旅費、謝金、人件費として助成金を使用する。 COPDのセルフマネジメント、治療等に関する最新の知見を情報として得るための学会への参加費、旅費として使用する。
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