2015 Fiscal Year Annual Research Report
膠原病・リウマチ性疾患患者の看護支援プログラム作成と効果の検証
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24593332
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
青木 きよ子 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (50212361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高谷 真由美 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (30269378)
樋野 恵子 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (30550892)
長瀬 雅子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (90338765)
鵜澤 久美子 (桑江久美子) 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (50635167)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 自己免疫/リウマチ性疾患看護 / 療養上の困難 / 支援方法 / スペシャリストナース / セルフマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、膠原病・リウマチ性患者の療養上の困難である多彩な症状に伴う苦痛、病気に対する不確かさや不安、自己概念の変化、人間関係の軋轢、サポート力の減少、経済負担の増大などを療養上の困難に対して、自己免疫/リウマチ性疾患看護スペシャリストナースが実践するセルフマネジメント支援の内容とその構造を明らかにした。 研究協力者は、専門看護師5名、学会認定資格を持つ看護師6名の11名で、看護師歴は17.2±4.2年、自己免疫/リウマチ性疾患看護歴8.0±2.6年であった。面接結果から9のコアカテゴリが得られた。コアカテゴリの持つ性質ごとに分類した結果、支援に向かう看護師の姿勢である「動因」、支援の中心となる「中核要素」、看護実践によりもたらされる「効果」の側面から構成される構造が見いだせた。 スペシャリストナースは、患者の療養上の拠りどころとなることを動因とし、中核要素である長期療養をセルフマネジメントするための卓越した支援を行っていた。患者の支援を強化するための人材育成やシステム構築および、効果としての看護の質の向上への貢献を課題としていた。以上より、自己免疫/リウマチ性疾患看護スペシャリストナースが実践するセルフマネジメント支援の実態と内的構造が示された。 膠原病・リウマチ性疾患の代表疾患であるSLE患者および関節リウマチ患者の支援方法では、中核要素である長期療養をセルフマネジメントするための「患者の生活を見据えた支援内容の決定」「患者が役割を発揮できる支援」「患者の意思を尊重した安心・安全な医療の提供」「患者の支援を強化できる人材育成」「患者の支援を強化できるシステムづくり」の介入が、患者がエンパワーメントを高め、QOLを維持するための看護支援方法であるといえた。
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Research Products
(3 results)