2013 Fiscal Year Research-status Report
より早期の慢性閉塞性肺疾患患者に適した看護アプローチモデルの開発と検討
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24593338
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
田中 孝美 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (60336716)
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Keywords | 療養支援 / 早期COPD / 看護 |
Research Abstract |
平成25年度の主な研究実績は次の3点であった。 まず第一に、昨年度の研究成果を土台に早期COPD患者への看護支援の現状における課題を踏まえ、呼吸ケア領域の高度看護専門家と慢性看護領域の看護研究者に研究会のコアメンバーとして議論を重ね、本研究における看護アプローチモデルの骨子となるコンセプトについて検討を行った。 第二に、早期COPD患者の療養支援に適した療養ハンドブックを作成に向けて、国内外の早期COPD患者むけのエンパワメントを意図した適切な情報提供に関する文献検討を行い、日本の状況にあった内容および情報提供における基本姿勢を検討した。そのうえで、ハンドブック原稿は、呼吸ケア看護外来を運営している慢性呼吸器疾患看護認定看護師5名と慢性疾患看護専門看護師1名の協力を得て分担し、内容に関しては研究者および執筆者間でピアレビューを行いながら、適切で確かな情報を分かりやすく所収した。また、ハンドブックが読み手に親しみを持っていただけるよう、手に取りやすいカラーの小冊子仕様とし、内容の理解をサポートするイラストを効果的に用い、レイアウト編集は業者委託して、できるだけ読み手にとって読みやすく、看護師にとって患者への関わりをサポートする内容になるよう心がけた。 第三に、看護アプローチモデルのアウトカムをいかに評価していくかについて、対人サービスプログラムの文献から理論的検討を実施し、また当該領域と関連する先行研究の文献検討を行い、本研究におけるプログラム内容とパイロットスタディの内容吟味を行い、パイロットスタディの研究計画書を作成し、研究倫理審査を受け、承認を得て、平成26年度から、研究協力施設でのパイロットスタディが実施できるよう準備をすすめた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画のとおり進行している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度実施するパイロットスタディの経過をモニタリングし、結果を評価し、看護アプローチ内容の充実を図る。また、成果を多角的な視点で検討し、来年度以降は看護アプローチ介入研究を実施する方向で、研究計画を吟味し、実行に向けていく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
療養ハンドブックの納品が平成25年度末を超えて、平成26年度4月となったため、謝金振込を平成26年度に持ち越した。 ハンドブックが平成26年度に納品された後、謝金の振込を行っていく。
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Research Products
(3 results)