2013 Fiscal Year Research-status Report
大腸がんOrganizedScreeningに向けた受診行動支援プログラムの開発
Project/Area Number |
24593343
|
Research Institution | Baika Women's University |
Principal Investigator |
藤原 尚子 梅花女子大学, 看護学部, 講師 (90469544)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 美紀 梅花女子大学, 看護学部, 准教授 (60326288)
宇佐美 眞 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00193855)
川原 靖弘 放送大学, 教養学部, 准教授 (10422403)
|
Keywords | 大腸がん検診 / 大腸がん好発年齢者 / 受診行動 / organized screening |
Research Abstract |
質的アプローチのデータ分析において、2名以上の研究者がそれぞれ逐語録を読みキーワードを抽出して、結果を交換し見解の統一を行った。 内容分析の結果、大腸がん検診の受診行動に影響する要因については4つのカテゴリーが抽出された。【便潜血検査の簡便さ】からは、他のがん検診と一緒にまとめて受診できるという簡便さと検診の費用に対する経済的援助が受診行動に影響していることが示された。【大腸がんは早期発見・早期治療すれば治癒できるという認識】からは、検診を受けることで早期にがんを発見し、早期治療を行うことで、安心を得たいという気持ちがある反面、体調不良や症状がない場合には、検診を受ける必要がないという認識をしており、受診の支障になっていることも考えられた。【大腸がんの罹患に対する重大性の認識】からは、病気への恐れが受診行動を高め、早期発見への期待がもてることで受診行動につながる反面、検査によりがんが発見されても治療に対する知識や見通しがはっきりしない状況では、受診の支障となることも考えられた。【大腸がん検診を受けるための周囲のサポート】からは、周囲のサポートにより検診を受ける動機が得られた反面、サポート環境が得られない状況では受診が困難であることが考えられた。受診行動を強化するには大腸がんや検診に関する具体的な知識の提供と生活に密着した継続的な保健行動獲得の必要性が示唆された。 1)質的アプローチによる知見の発表:2013年12月6・7日日本看護科学学会。 2)質的データの結果をもとに「期待する受診行動への支援」について、スーパーバイズと研究者メンバーにて繰り返し内容の確認を行い、大腸がん検診受診者に関わる医師・看護師・検査技師と大腸がん好発年齢者に調査する質問紙を作成した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査協力施設で質問紙調査を実施する予定であったが、施設との打ち合わせと対象者の選定に時間がかかっており、まだ質問紙の発送ができていない。質問紙は作成済みで、質問紙の発送の準備は完了している。
|
Strategy for Future Research Activity |
大腸がん検診の受診行動について、面接調査結果に基づき作成した質問紙を用いて、平成25年度に実施する予定であった大腸がん好発年齢者および医療者を対象とした質問紙調査を平成26年度に実施する。大腸がん検診受診者に関わる医師・看護師・検査技師と大腸がん好発年齢者に調査票を配布し回収する。大腸がん検診の受診行動支援プログラムの開発については、海外でのorganized screening体制によるプログラムをレビューし、本研究との知見と統合して作成する予定である。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本調査の調査票の郵送が準備中である、発送していないので、郵送費やデータ入力費を支出していないため。 質問紙調査の郵送費、データの入力・分析費、学会発表の費用、受診行動支援プログラムの開発費用とする。
|
Research Products
(1 results)