2014 Fiscal Year Research-status Report
慢性閉塞性肺疾患患者の急性増悪の予防・対処行動に関する測定尺度の開発
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24593346
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
松本 麻里 兵庫医療大学, 看護学部, 准教授 (30295109)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / 急性増悪 / 自己管理行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、前年度のヒアリング調査による質問項目の抽出、および慢性呼吸器疾患看護に携わる看護師および研究者による内容妥当性と表面妥当性の検討を経て作成した「慢性閉塞性肺疾患(以下、COPD)患者の増悪に関するセルフモニタリング尺度」(案)の信頼性・妥当性を検討することを目的として、自記式質問紙調査を開始した。 対象は、近畿・九州圏の病院の呼吸器内科外来を受診、または訪問看護ステーションを利用しているCOPD患者300名を目標とし、調査内容には、セルフモニタリング尺度(案)70項目、外部基準である慢性疾患をもつ人のセルフケア能力を査定する質問紙(Self-care Agency Questionnaire(SCAQ))30項目、および対象者の属性として年齢、性別、COPDの発症年齢(あるいは罹病期間)、在宅酸素療法および非侵襲的陽圧換気療法の導入の有無と導入年齢、過去1年間における増悪による予定外の外来受診回数と入院回数、modified British Medical Research Council(mMRC)質問票による日常生活に対する息切れの影響の程度を収集する。また、尺度の再現性を検討するために、2回の測定に対する同意が得られた対象者には1週間程度の間隔をあけて再テストを実施した。調査は、平成26年4月7日より開始し、収集したサンプル数は3月末の時点で137例(欠損データありのサンプル含む)である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成24年度にヒアリング調査による項目収集、平成25年度に尺度と外部基準のデータ収集、平成26年度には尺度の信頼性・妥当性について解析を行い結果を発表する予定であったが、研究協力施設の事情により各々の調査開始に遅れが生じたこと、本調査では1施設当たりの研究協力者が当初の見込みより少なかったことにより、期間内にデータ数が目標に到達しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、研究協力施設を増やし、目標のサンプル数に達するまで、引き続きデータ収集を行う。データ収集完了後、データの解析は、IBM SPSS Statistics21と Amos21を用いて、記述統計と因子分析による下位尺度の構成の検討、外部基準であるSCAQとの相関係数の算出による基準関連妥当性の検討、Cronbach’sα係数の算出による信頼性の検討を行う。
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Causes of Carryover |
平成24年度にヒアリング調査による項目収集、平成25年度に尺度と外部基準のデータ収集、平成26年度には尺度の信頼性・妥当性について解析を行い結果を発表する予定であったが、研究協力施設の事情により各々の調査開始に遅れが生じたこと、本調査では1施設当たりの研究協力者が当初の見込みより少なかったことにより、期間内にデータ数が目標に到達せず、調査旅費、対象者への謝礼、質問紙の回収にかかる郵送費、分析に使用するPC、研究成果発表など計上した費用に未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度も引き続き、研究協力施設を増やしてデータ収集を継続するため、調査旅費や対象者への謝礼に加え、質問紙回収にかかる郵送費、データ収集や入力の委託等の経費に充てることとしたい。また、研究成果を発表するための学術集会の参加旅費および参加費として使用する。
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