2014 Fiscal Year Annual Research Report
入院切迫早産妊婦におけるキュアとケアを融合した看護実践ガイドラインの開発
Project/Area Number |
24593351
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
伊藤 直子 東北大学, 大学病院, 看護師 (60572576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 康香 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10332941)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 看護学 / 切迫早産 / 安静治療 / 活動制限 / 妊娠 / 入院 / 分娩アウトカム / 育児行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、2施設においてデータ収集を引き続き行った。一つに施設においては研究期間の期限もあり、調査を終了した。もう一つの施設においては、 研究協力者の都合により対象者の募集が中断されたこともあり、現在も対象者の募集、データ収集を行っている。データ収集を終えた施設においては、分析を進 めている。切迫早産の診断を受け、入院してきた妊婦のうち、本研究の適格基準に合う対象者は48名であった。そのうち、7名は入院後48時間以内に点滴中 止(3名)、アクティウオッチ装着によるかゆみ(1名)、他院へ母体搬送(3名)の理由で除外された。48時間妊娠継続できたもののうち、研究協力の同意 が得られなかったものが4名いた。その後1週間の間に、他院へ搬送された1名、点滴治療から内服治療となった1名、アクティウオッチの測定がうまくできな かった1名の合計7名を除いた33名が入院後の質問紙に回答した。退院後、他院へ転院したものが2名おり、出産をした31名のうち、7名は前置胎盤(4 名)、前期破水(1名)、骨盤位分娩進行(1名)、胎児機能不全(1名)の理由で緊急帝王切開となった。出産をした23名のうち、21名が正期産で、1名 が早産、1名が不明である。入院時安静度と活動量には、中程度の負の相関が認められ(r=-.511, p=.002)、安静度の制限があるほど、入院中の1日平均活動量は少ないことが明らかとなった。安静度と活動量の関係から、高活動群と低活動群の2群間 で比較したところ、入院時妊娠週数、分娩時の母親の体重、入院後1週間の疲労得点、分娩時の妊娠快適性尺度合計得点、退院時の母親役割満足(相互作用の楽 しみ)尺度得点、に有意な差が認められたが、分娩アウトカム(分娩時妊娠週数、分娩様式、児の出生時体重の発育的分類、アプガースコア、児のNICU入院 の有無)には有な差は認められなかった。
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Research Products
(4 results)