2013 Fiscal Year Research-status Report
小学生の肥満に影響する要因の検討と予防のための健康教育の構築
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24593374
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Research Institution | Aomori University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
中村 由美子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (60198249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 徹 青森県立保健大学, 健康科学部, 准教授 (80241678)
宗村 弥生 青森県立保健大学, 健康科学部, 講師 (10366370)
内城 絵美 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (80457738)
伊藤 耕嗣 青森県立保健大学, 健康科学部, 助手 (70610814)
大脇 万起子 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (00280008)
田中 栄利子 青森県立保健大学, 健康科学部, 助教 (50595692)
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Keywords | 小学生の肥満 / 健康教育 / 生活習慣 |
Research Abstract |
本研究は、子どもの肥満に関する生活習慣についての親の考え方やしつけが子どもの生活習慣にどのような影響を与えているのか、子どもの肥満はどのような生活習慣や考えが影響しているのかを目的に調査するものである。25年度は、24年度に作成した調査用紙を用い本調査を実施した。 1.関連機関・保護者への調査協力依頼:対象となる地域の教育委員会に研究の主旨、方法を説明し、該当する小学校の紹介を受けた。校長と教務主任、および保護者に調査の主旨と説明を行い、協力の承諾を得た後に調査を行った。 2.研究の実施 【対象】肥満傾向児の多いA県と少ないB県の全9校の小学5年生児童とその保護者約600名【調査内容】1)活動量計を用いた児童の身体活動量、秋と冬の2回実施した 2)児童の普段の生活や保健行動への考え、実際の生活の記録 3)保護者の子どもに対する健康観や親自身の生活習慣【結果】分析結果から、肥満傾向児の多いA県の児童の冬の活動量はB県に比べ有意に少ないこと、親が就寝時間を決めている家庭の子どもは規則的な生活をしている傾向にあることが明らかになっている。また、子どもの保健行動には家庭環境が影響しており、子どもの生活習慣をまずは身につけることの大切さが示されている。 引き続き分析を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
25年度の推進方策は、24年度に準備した調査方法に則り調査を実施することであった。研究対象校すべての調査を実施し、データの入力を終え、分析を進めているところである。同時に生活習慣や肥満に関連する問題点の抽出と健康プログラムの検討に着手しており、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
1.生活習慣や肥満に関連する問題点の抽出:現在進めている分析と検討を引き続き実施する。 2.健康プログラムの検討:上記で抽出された問題点をもとに児童におこなう健康プログラムの内容を引き続き検討し、指導案を作成する。関連施設と日程調整を図り、肥満の多い地域でパイロットスタディを実施する。 3.健康教育・健康プログラムの構築 2のパイロットスタディの効果を検証し、肥満傾向児の減少という政策へ反映することができる教育方法を構築する。教育プログラムは、身体編として自分の身体を知ること、生活習慣編として、睡眠、食事、栄養編としてバランスの良い食事や咀嚼に関すること、運動編として運動の大切さや運動方法を含むものとする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初購入予定だった活動量計が、調査日程を調整したことで予定よりも少ない個数の購入で調査できたため使用額を減らすことができた。 最終年度である26年度に、本調査での結果を協力施設及び関連機関に報告する冊子を作成するために使用する。
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