2013 Fiscal Year Research-status Report
子宮頸がんと診断を受けた女性の妊娠・出産に関する看護支援モデルの開発
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24593402
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Research Institution | Kiryu University |
Principal Investigator |
黒澤 やよい 桐生大学, その他の研究科, 講師 (00589062)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神田 清子 群馬大学, 保健学研究科, 教授 (40134291)
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Keywords | 子宮頸がん検診 / 妊娠 / 円錐切除 / 検診システム / 異形成 / 子宮頸がんワクチン / 思春期教育 |
Research Abstract |
1.倫理審査に基づく追加事例のインタビュー調査を終了し、合計40例のデータがそろい逐語化も終了した。収集したデータを概念シートに配置しカテゴリに分類する作業の段階である。新たな概念生成の必要性も精査してゆく必要がある。 2.英国の子宮頸がん検診管理システムおよび検査システムの調査では①QARCs (Quality Assurance)システムについて②Call and Recallシステムについて③システム導入前後の死亡率、検診率の変化について④今後のシステム改革の展望について⑤Royal Hampshire County Hospitalにおける検体処理方法と登録管理の実際⑥Smear takerの養成の変遷⑦GPナースの検体採取の現状と課題についてインタビューを行い現状の把握を行った。日本の検診システムで必要とされる今後の検診モデル開発の必要性が明らかになった。 3.現行研究「出産後子宮頸部円錐切除術に臨む女性の体験プロセス」の看護支援モデルを検討する研究を進めるにあたり、頸癌に対する系統的な知識の普及が優先課題であることが明確になってきた。。英国では、NHSによる国家的取り組みにより大きく死亡率を下げたことが報告されている。そこで、イギリスの頸がん検診システムの恩恵を受ける女性がどのような認識を持ち検診行動をとっているのかを明らかにするため、英国女性へのインタビュー調査を行うべく研究計画書を作成し桐生大学倫理委員会に申請書を提出した。審査の許可を待ち実施する予定である。 4.研究テーマの研究の進捗状況として神奈川県での取り組みについての情報を得た。 5.NPO団体が行う一般市民への広報活動の現状を把握した。活動の一環として、公開講座の妊婦に啓蒙パンフレットを配布した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
出産後の女性が円錐切除術を受ける点に焦点をあて生成した概念であるが、さらに妥当性を高めるために、対象の条件を出産2年以内に円錐切除術を受ける対象に絞り、インタビュー調査を10例追加した。改めて、概念枠組みを見直し再構成の必要がある。 また、検診率低迷の背後にある諸問題を解決するために、英国に在住の女性に頸がん検診についての認識を調査し、検診教育モデル開発につなげたいと考えているが、提出した倫理審査の結果を待ち開始する予定である。論文につなげるためにはさらに作業時間が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
1.データ分析として概念シートの作成を完成し、概念間の関連性を明らかにし、看護支援の方策を検討する。 2.倫理委員会審査の認可を得て、英国女性にインタビュー調査を実施し、英国女性と日本女性の頸がん検診に関する認識と対処の特徴を対比し、日本での検診率の向上のための方策を検討する。 3.論文の作成と投稿 4.科研業績報告書のまとめ・印刷
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
データ処理のためのパソコン見積もりを提出したが購入手続きが遅れ、次年度に購入となったため。 平成26年度に再度、新たに購入手続きを行う予定。
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