2014 Fiscal Year Annual Research Report
アロマセラピーに用いる精油の神経細胞への作用機序と看護援助への有効性の解明
Project/Area Number |
24593423
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Research Institution | Fukuyama Heisei University |
Principal Investigator |
四宮 美佐恵 福山平成大学, 看護学部, 教授 (80215996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加納 良男 吉備国際大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70116200)
津間 文子 福山平成大学, 看護学部, 講師 (30572987) [Withdrawn]
北村 万由美 広島国際大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (90521815) [Withdrawn]
神保 太樹 昭和大学, 医学部, その他 (60601317)
甚田 愛 福山平成大学, 看護学部, 助手 (30615927) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | アロマバス / 精油 / 緩和ケア / 芳香浴 / 蓄積的疲労徴候 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.緩和ケア病棟におけるがん患者へのアロマバスの効果の検証を行った。緩和ケア病棟に入院中の患者6名を対象に、入浴とオレンジスイィ-ト精油を用いたアロマバスの効果を比較検討した。介入前後には、自律神経バランス分析・加速度脈派測定器パルスプラスアナライザーTAS9VIEWを用いて5分間測定した。TAS9ではHRV(心拍変異度)を分析し、交感神経・副交感神経の活性などを把握した。その結果、①入浴よりアロマバスの方が身体的苦痛は少なかった。②入浴は、自律神経活動が低下するが、アロマバスでは大きな変化は認められなかった。③入浴とアロマバス共に、自律神経バランスは副交感神経が優位であった。④アロマバスは、入浴に比べ副交感神経をわずかに活性化させていた。以上のことより、緩和ケア病棟におけるアロマバスは、鎮静効果及びリラックス効果があることが検証された。 2.精神科病棟看護職者の蓄積的疲労徴候に対する芳香浴の検証を行った。精神科病棟看護職者111名を対象に、4週間オレンジスィート精油を用いて職場環境の芳香浴を行い、CFSI質問紙の回答とTAS9にて交感神経・副交感神経の活性を把握した。その結果、CFSI質問紙では、「労働意欲の低下」「不安感」「抑うつ感」が有意に減少していた。TAS9では、自律神経の全体的な活性が有意に高くなっていた。以上のことより、職場環境の芳香浴は、看護職者お蓄積的疲労徴候の精神的な症状には効果があることが検証された。
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