2012 Fiscal Year Research-status Report
団塊世代男性の退職後の地域デビューと閉じこもり予防を一体的に支援する体制の検討
Project/Area Number |
24593434
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
米澤 洋美 福井大学, 医学部, 講師 (10415474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北出 順子 福井大学, 医学部, 講師 (80509282)
長谷川 美香 福井大学, 医学部, 教授 (90266669)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 団塊世代 / 退職後 / 就労支援 / 生活支援 |
Research Abstract |
本研究は、『団塊世代』と呼ばれる(現在62歳~64歳)男性の退職直後の地域活動への参加と閉じこもりとの関連性に注目する。閉じこもり等を予防する介護予防事業への男性の参加が少ないことが全国的に問題視されている中、研究代表者らは既に退職前から彼らの行動に注目し、地域活動参加に対する関心や健康状態について質的追跡調査を行ってきた。本研究では、地域デビューコーディネーター(仮称)養成プログラムを作成し養成する。その後、就労と地域の接点であるシルバー人材センターに配置することで、地域活動への参加から閉じこもり予防までを一体的に促進する地域支援システムの構築を目的としている。 研究初年次である本年は、次年度以降に行う全国調査ならびにプログラム作成に先立ち文献レビューならびに関係機関ヒアリングを計画した。団塊世代ならびに就労意欲に関する国内外のレビューを行った結果、わが国では定年退職後もできるだけ就労を継続したいとする割合が他の先進地に比べて高く、社会貢献や地域活動への参加に関心が低いことがうかがわれた。関係機関ヒアリングでは先進地である英国で実施されている生活相談と就労支援の両方を同時に行うパーソナルアドバイザーの役割と利点に関してロンドンおよびオックスフォードを拠点とする関連機関(11箇所)へのヒアリングを行ったが、就労促進ならびに失業保険以外の際立った生活支援に関する役割を見出すことができなかった。 次年度は英国以外の北欧等就労と生活支援に熱心に取組んでる国の政府機関、NPO団体等も視野に入れ、就労促進以外のサービスやアセスメント機能を調査することで、次年度に展開予定の全国シルバー人材センターへの調査内容に反映させる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度中に海外先進事例のヒアリングから翌年度の全国調査の内容に反映させる予定であった。しかし、先進地として特定した国から本研究が注目する就労支援の場面での生活支援に関する特筆すべき結果が得られなかった。よって次年度さらに先進地をあたる予定にしている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、地域デビューコーディネーター(仮称)を養成し、地域のシルバー人材センターに配置することで、地域活動への参加から閉じこもりのリスクの高い高齢者の把握と介護予防サービスの紹介までをスムーズに展開する新しい支援体制の検証を行うことにある。よって具体的な研究計画は、次の4項目を4年に分けて進める。 1)関係機関ヒアリング(平成24年度):就労支援機関への聞き取り調査を実施。本年度のヒアリング調査に加えて他の先進地へのヒアリングも25年度にあわせて行い、以下の全国調査ならびにその後のモデル事例の検証に活かすこととする。2)全国調査(平成25年度):全国のシルバー人材センターへ郵送法による質問紙調査を実施。全国のシルバー人材センターに対して、平成24年度に行ったヒアリング調査の結果を基盤にした質問紙調査を実施する。この結果を受けて、平成26年度以降に行われる地域デビューコーディネーター養成講座のプログラム開発とその後の地域デビューコーディネーター事業の展開に必要な相談体制のあり方や退会者の実態を踏まえた支援体制のニーズを抽出するため行う。対象:全国1332箇所のシルバー人材センター職員、調査方法:郵送法による自記式質問紙調査、調査内容:会員数、入退会者数、入退会の理由、会員の平均年齢、会員のうち団塊世代男性の内訳 等3)地域デビューコーディネーター養成プログラム開発(平成26年度)4)地域デビューコーディネーター事業の実施と評価(平成27年度)を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度ヒアリング調査費用として計上した部分の残額を引き続き国内外先進事例の集積と分析に使用。旅費ならびに現地コーディネーター謝金とする。加えて、全国調査のためのアンケート作成にかかる印刷費および郵送にかかる経費を計上。研究成果の発表ならびに情報収集のための国内学会への参加のための旅費を計上している。
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Research Products
(1 results)