2013 Fiscal Year Research-status Report
知的障害のある青年期女子の性発達支援におけるネットワークの構築
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24593441
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
岡田 久子 高知大学, 教育研究部医療学系, 助教 (00553158)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾原 喜美子 高知大学, 教育研究部医療学系, 名誉教授 (40314984)
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Keywords | 知的障がい / 性発達支援 / ネットワーク / 相談窓口 |
Research Abstract |
知的障がいのある青年期女子に関わる特別支援学校教員を対象に調査を行った。特別支援学校教員から得た内容について結果を分析し、日本学校保健学会において「特別支援学校教員が捉えた知的障がいのある女子の地域とのつながり」、日本看護科学学会において「特別支援学校教員が捉えた知的障がいのある女子の男女交際と性に関する教育」として口頭発表を行った。また、教育保健研究に論文が掲載される予定である。 現在、知的障がいのある青年期女子とご家族に関わる保健師が、実際の地域支援の中で、知的障がいのある青年期女子の性発達をどのように捉えているか、どの様な支援が必要であると考えているか明らかにし、知的障がいのある青年期女子が生涯を通じて豊かな生活を送ることができる環境や、それらを見守るネットワークの構築への示唆を得ることを目的にインタビューを行い、9件のデータを得ることができている。内容として、①男女交際・結婚・育児の場面での支援とその実際、②知的障がいのある青年期女子の性発達への支援における相談窓口や、問題点や強化すべき点や、ネットワークの構築について、①障害者の権利の視点、②組織として最大限にやっていくための考え、③構成ンバー・役割・ネットワークの構図などについて聞き取りをすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
現在、保健師9名のインタビューは得ているが、追加インタビューも行う予定であり、結果分析や、学会発表に向けての準備がやや遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、保健師に知的障がいのある女子の地域生活上で課題や支援の実際、ネットワークに対する考えを聞き取りをすることができた。そのインタビュー結果を分析し、平成26年度に学会発表をする予定である。 また、平成26年度は、これまでインタビューさせていただいた地域の支援者、特別支援学校教員、保健師と共に、各々が捉えた支援上の課題をもとに、定期的な話し合いを持ち、長期にわたるサポート体制に向けて、学校関係者・看護・施設・行政(福祉関係)等が協働できるよう、特別支援学校を卒業後からの性発達支援におけるネットワークの構築について検討していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度研究計画である面接調査を全て達成することができず、それに伴う諸費用分を繰り越すこととなった。 平成25年度研究計画である面接調査が数件残っており、それに伴う交通費・研究対象者への謝金を必要とする。また、論文掲載決定分があり、その掲載に伴う諸費用および、学会発表に伴う旅費を必要とする。 平成26年度は、これまで面接調査をさせていただいた者で、知的障がいのある青年期女子の性発達支援のネットワークの構築に向けて、定期的に話し合いを持つ計画であり、それに伴う交通費・謝金を必要とする。また、最終年度に伴い、研究成果およびパンフレット作成の費用を必要とする。
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