2014 Fiscal Year Research-status Report
在宅難病患者と家族のソーシャル・キャピタルと生活満足度に関する実証的研究
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24593448
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Research Institution | Niigata College of Nursing |
Principal Investigator |
平澤 則子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (60300092)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 在宅難病患者 / ソーシャルキャピタル / 生活満足度 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はソーシャル・キャピタルに着目し、個人レベルのソーシャ・ルキャピタルを豊かにすることは、患者と家族の対処方略を促し、生活満足度を高めるという作業仮説にも続く実証的研究である。平成26年度は、(1)個人レベルのソーシャル・キャピタルのパネル調査の2年次調査(2)集団レベルのソーシャル・キャピタルの実態調査である。今年度実施した内容と結果は以下の通りである。 1.個人レベルのソーシャル・キャピタルのパネル調査(2年次) A地域の在宅難病患者と家族60組を対象に、郵送自記式質問紙調査を行った。2回目は、保健福祉サービスやその他サービス利用状況を追加し、ソーシャル・キャピタルとの関連を把握した。現在回収中であり、今後分析を行う予定である。 2.集団レベルのソーシャル・キャピタルの実態調査 難病患者会が持つ社会的機能に着目して、ソーシャル・キャピタルの現状を把握することを目的として、患者会役員10名に面接調査を実施した。患者会は、会員に対する相談支援機能を担い、会員から信頼されている一方で、会員同士のつきあいや一緒に出かけるなどのネットワークは小さかった。地域への信頼は強く、地域の中でのネットワークは大きいことが示唆された。患者会のソーシャル・キャピタルの認知、地域への期待、保健師への期待については、現在分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
パネル調査の対象者が少なく、また回収率の低下がみられている。難病制度の改正に伴い、行政機関から研究対象者に届く各種書類と時期が重なったことも回収率の低下につながった要因と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
個人レベルのソーシャル・キャピタルのパネル調査は、標本数は少ないが経年的変化が把握できる意義は大きい。対象者の協力が得られるよう調査依頼時期等を配慮する。また、パネル調査対象者に質的調査の協力を依頼する。
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Causes of Carryover |
難病制度改革の時期と重なり、保健所に新規のパネル調査協力依頼ができず、調査協力者が計画よりも少なかったため謝礼・郵送代の支出が抑制された。現状では、量的研究の対象者を増やすのは困難である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本研究の目的は、在宅難病患者と家族のソーシャル・キャピタルを時系列にとらえ、ソーシャル・キャピタルの変化と生活満足度との関連を明らかにすることである。パネル調査対象者に質的研究の協力依頼を行い、帰納的に結果をまとめていく。
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