2014 Fiscal Year Research-status Report
小規模認知症ケア施設における災害時の救援体制の構築-消防及び住民との地域連携
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24593460
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
工藤 綾子 順天堂大学, 医療看護学部, 教授 (20258974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲冨 恵子 順天堂大学, 保健看護学部, 教授 (10053141)
仁科 聖子 順天堂大学, 医療看護学部, 助教 (40449062)
横山 久美 順天堂大学, 医療看護学部, 講師 (50434436)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 地域連携 / 消防署 / グループホーム / 災害 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は小規模多機能施設並びに認知症対応グループホーム、消防署へのアンケート調査を実施した。その結果、小規模多機能施設は272か所から、認知症対応型グループホームは355か所、合計627か所から回答を得た。これらの施設には施設の概要と防災システムについてのアンケートを実施した。施設の概要と防災システムについて調査した。また、消防署との連携の必要性や地域との連携についての考えを確認した。消防署との連携の必要性を感じている施設は616か所(98.6%)であった。地域とのつながりを持っていた施設は563か所(89.9%)であった。 消防署からは137か所の回答を得た。アンケートにて確認した内容は消防(署)に勤務する人数と人員配置に対する意識、住民避難を想定するような大きな災害を経験の有無、所轄内の小規模多機能型居宅介護や認知症グループホームの存在の有無と理解の程度、小規模多機能型居宅介護や認知症グループホームへの立ち入りの有無と問題点について、小規模多機能型居宅介護や認知症グループホームに要望などを確認した。また、所轄内の小規模多機能型居宅介護や認知症グループホームとの連携の必要性や所轄内の地域との連携の有無についても確認した。 インタビュー調査の結果については、質的記述的に整理を行い消防署・地域の連携に対する意識をまとめている。災害時の地域との連携のために平時から地域との交流を図っている施設とほとんど施設について理解を得ていない施設などさまざまであった。小規模多機能型居宅介護や認知症グループホームとの連携については114(83.8%)消防署が必要と捉えていた。災害時の地域との連携については「できている」が50(36.8%)か所と少なく課題が認められた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初3年計画を4年計画に延長した。理由は業務多忙にて、アンケート結果等の分析がおくれたことが要因といえる。
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Strategy for Future Research Activity |
年内に調査結果をまとめ、論文作成を行い終了する。
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Causes of Carryover |
学会発表並びに宿泊費、交通費の使用がなかった。インタビュー調査に行けなかった状況などがあげられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会発表並びに宿泊費、交通費、全国のインタビュー調査を実施する。
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