2012 Fiscal Year Research-status Report
虚弱高齢者に対する介護予防サポーターによる「声かけ訪問」プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
24593462
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
浜崎 優子 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (00454231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 素子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (60559508)
森本 茂人 金沢医科大学, 医学部, 教授 (20150336)
森河 裕子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20210156)
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 介護予防 / 介入研究 / 介護予防サポーター / 「声かけ訪問」 |
Research Abstract |
本研究は,要介護状態になるおそれが高いと認められる高齢者(虚弱高齢者)に対し,介護予防サポーターによる「声かけ訪問」プログラムを開発・実施・評価し,地域高齢者の要介護状態発生の減少および社会的孤立の防止を図ることを目的としている.共同研究機関である地域包括支援センターでは,介護予防に加えて,一人暮らしや老夫婦暮らしの高齢者における社会的孤立状態が問題となっていたため,当初の目的に社会的孤立の防止を追加した. 本プログラムは,「声かけ訪問」のための介護予防サポーター養成プログラム(以下,養成プログラム)と介護予防サポーターによる「声かけ訪問」実施・評価プログラム(以下,「声かけ訪問」実施・評価プログラム)によって構成されている.2つのプログラムともにアクションリサーチの方法を用いて開発していくものである.今年度は研究初年度であり,平成25年度の実施に向けて2つのプログラムの開発のための議論を行い,地域包括支援センターの関係者ともメールや面接でプログラム内容の検討を重ね原型となるプログラム案を作成した. 第1回の介護予防サポーターによる「声かけ訪問」プロジェクト会議を開催した.研究の進捗状況報告やプログラム全体における大学と地域包括支援センターの役割について検討し,意見交換を行った. 2つのプログラムの評価項目の作成のための検討を重ねた.それぞれのプログラムに関係する先行研究や既存の評価尺度の収集と分析を行い,評価項目を洗練し介入前後調査に使用する尺度の原型を作成した. 疫学倫理審査委員会の承認の取得に向けて,インフォームドコンセントのための文章の作成や各プログラムの詳細説明資料の作成など,介入研究に係る倫理的配慮に万全を期すための手続きを遂行した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
次にあげる2点において若干の遅れがあったが,研究全体の進捗状況は計画に沿って実施されていると考えられる. 1.研究計画書に提示した初年度の計画の中で,介入研究の前後に実施する調査項目の作成が若干遅れたため,本年度中にプレテストを実施できなかった. 2.疫学倫理審査委員会資料作成に予想以上に時間を要し,疫学倫理審査委員会の承認が年度内に取得できなかった.(プログラムの開始時期前の平成25年4月に申請し,取得見込みである.)
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は,本研究の中心となる1年である.研究計画に沿って遂行していく予定である.養成プログラムと「声かけ訪問」実施・評価プログラムの2つのプログラムの実施のため万全を期して臨んでいく. 介護予防サポーターによる「声かけ訪問」が8月から12月まで実施される.住民による介入が順調に進むよう大学と地域包括支援センター間でサポート体制を確立して実施していく.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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