2014 Fiscal Year Annual Research Report
虚弱高齢者に対する介護予防サポーターによる「声かけ訪問」プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
24593462
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
浜崎 優子 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (00454231)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 素子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (60559508)
森本 茂人 金沢医科大学, 医学部, 教授 (20150336)
森河 裕子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (20210156)
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 介護予防 / 介入研究 / 介護予防サポーター / 声かけ訪問 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,要介護状態になる恐れが高い虚弱高齢者に対し,介護予防サポーターによる「声かけ訪問」プログラムを開発・実施・評価し,地域高齢者の要介護状態発生の減少および社会的孤立の防止を図ることを目的としている. 最終年度の26年度は,声かけ訪問」のために行った介護予防サポーターの活動を,話し相手ボランティア活動と位置づけ引き続き支援を行っている.さらに,「傾聴に関する知識・技術を習得することを重視した養成プログラムに修正し,2回目の養成講座を開催し,活動拠点を町のボランティアセンターに移し,研究メンバーと協働して話し相手ボランティア活動を支援した.その結果,会員が20人を越えるボランティア団体に成長した.その反面,話し相手ボランティアを利用する高齢者が少ないのが課題であり,訪問型の新しいボランティア活動を啓発することを目的に住民向けのDVDを作成して地域の老人会を中心に様々なところに配布して活動の周知に努めている. 養成プログラムの評価はミクスドメソッドを用いて分析した.サポーターの高齢者や介護予防についての理解度自己評価の変化をみた結果,高齢者の体や心の病気について(P=0.038),高齢期の生活リズムと快眠方法について(P=0.026),気持ちよく会話をスタートさせる方法について(P=0.011),高齢者の話をじょうずに聴くコツについて(P=0.014),高齢者の自宅に訪問する時のマナーについて(P=0.011)の5項目において,終了時の自己評価得点は開始時と比べて有意な差が認められた.次に,サポーターの心理的変化を質的に分析した結果,サポーターとしての学び,自分自身の心理的変化の気づき,訪問型のボランティア活動への意欲や必要性を述べていた. 「声かけ訪問」を利用した虚弱高齢者の評価に関しては,現在,非ランダム化比較研究として分析を進め,学会発表に向けて準備している.
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Research Products
(5 results)