2012 Fiscal Year Research-status Report
行政以外の分野に所属する保健師の活動とコア能力に関する研究
Project/Area Number |
24593464
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | University of KinDAI Himeji |
Principal Investigator |
俵 志江 近大姫路大学, 看護学部, 講師 (70403681)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 保健師 / コア能力 / 多分野 |
Research Abstract |
本研究の目的は、行政以外の多分野(医療、福祉、産業分野)に所属する保健師の業務内容、職場で求められる能力・役割を探索し、どの職場でも必要とされる保健師のコアとなる能力を明確にすることである。 平成24年度の目的は、文献検討並びにその結果を基に行政機関以外の多分野に所属する保健師にインタビュー調査を行い、各分野の業務内容、求められる能力、役割を明らかにすることであった。 文献検討の結果から、医療、福祉、産業分野の保健師が従事している業務内容を整理したところ、医療分野と産業保健は健診に関連する業務が多く、福祉分野ではケアプランの作成に関する業務が多い傾向が見られた。また、他職種及び看護師の中で専門性を活かした活動をする上での困難や葛藤を抱えていることが考えられた。この結果をもとに、半構造化インタビューガイドを作成し、各分野の保健師7名に業務内容、職場で求められる役割や能力についてインタビュー調査を行った。現在、調査結果を質的に分析しており、平成25年度には学会等で結果を発表していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度は文献検討の結果を基に多分野に所属する保健師のインタビュー調査を行なう計画であった。平成24年5月~9月に文献検討を行い、半構造化インタビューガイドを作成した。9月に所属大学の研究倫理審査会の承認を得て、平成平成24年10月~平成25年3月に半構造化インタビューガイドに基づき、7名を対象に一人1時間程度のインタビューを行った。インタビュー内容から逐語録を作成し、現在結果分析を行っている段階である。また、インタビュー調査は当初10名程度を予定しており、現在までに実施した7名のインタビュー調査の分析結果によって、調査を継続する必要性もあると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度に実施したインタビュー調査の結果分析を行い、平成25年度に計画している質問紙調査の準備を進めていく。対象数は各分野500件程度合計2000件とし、主として兵庫県を含む近畿圏から保健師が所属している医療機関や福祉機関についてホームページや関連機関から情報を収集し、調査対象の選定を行い、調査項目の選定・質問紙の作成、本調査へと推進させる予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
・平成24年度に実施したインタビュー調査結果から、必要性に応じインタビュー調査を追加して実施するため、旅費並びに謝金を計上している。 ・質問紙調査を実施するため、その作成に当って意見収集する必要から旅費を計上している。また、調査に必要な印刷費、郵送費等を計上している。 ・研究フィールドにてデータ処理をする必要があるため携帯できるパソコンと分析ソフトが必要であるため計上している。 ・前年度に文献検討やヒアリング調査から得た成果を国外学会で発表するため、英文校正費とその参加費、旅費を計上している。
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