2013 Fiscal Year Research-status Report
介護保険施設における看護・介護職の協働を推進する協働実践自己評価尺度の開発と検証
Project/Area Number |
24593472
|
Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
松田 直正 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (60376176)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬戸 奈津子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60512069)
善福 正夫 帝京平成大学, 地域医療学部, 教授 (20514087)
|
Keywords | 看護職と介護職 / 協働 / 介護保険施設 |
Research Abstract |
平成25年度は、研究実施計画に沿って、介護療養型医療施設3ヶ所を対象とした調査を行った。研究対象者は、1施設あたり、看護職2名、介護職2名、管理者1名であった。その結果の概要として、介護職は、患者の生活を支えることに重点を置いており、いつもと違う入所者の様子に気が付くことができ、介護職はそれを看護職に報告している実態が明らかとなった。一方で、単独で判断の付かないことを看護職に相談しているが、看護職との日常の人間関係によっては相談を控えることがある。また、看護職から難しいことを言われたり頼まれることや、排泄ケアに一切携わらない看護職がいることに不満を感じていた。次に、看護職は、様々なケアの最終責任が自らにあると感じており、様々な指示や提案を介護職にしていたが、介護職にあまり指示や提案をしない人もいた。両職種に、日常の人間関係がケアの提供の在り方を左右するという気づきがあること明らかとなった。なお、本研究結果は平成26年度中に看護系学会で発表する予定である。介護老人福祉施設を対象とした調査は調整の段階にある。 さらに、平成24年度における研究実績をもとに、International Council of Nurses 25th Quadrennial Congressにおいて、"RESEARCH ON THE ELEMENT WHICH AFFECTS THE JOB SATISFACTION AT NURSES AND CARE WORKERS"を発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度は国際看護師協会4年毎大会における国際的な情報発信と交流を実現できた点、介護療養型医療施設を対象とした調査において一定の成果を得た点、介護老人福祉施設における調査の調整ができた点に鑑み、おおむね順調に進展していると評価した。
|
Strategy for Future Research Activity |
1. 看護・介護職の協働の実態調査を継続して行う。 1)インタビュー調査 介護老人福祉施設から3施設を抽出して調査を実施する。調査内容等は、介護療養型医療施設と同様に実施する。 2)質問紙調査 介護療養型医療施設・介護老人福祉施設における看護職と介護職の協働パターンの適用可能性の検証及び協働パターンと職務満足度との相関の検証を目的として実施する。 2. 介護保険施設における看護職と介護職の協働実践自己評価尺度を構成する項目を研究代表者が中心となって検討する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
必要な時期に、必要なものを、適正な価格で調達することで、研究費の効率化に努めた結果、次年度使用額が生じたものである。 平成26年度は、遠方でのインタビュー調査が予定されている等の理由から、次年度使用額を概ね生じない見込みである。
|