2014 Fiscal Year Research-status Report
介護保険施設における看護・介護職の協働を推進する協働実践自己評価尺度の開発と検証
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24593472
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
松田 直正 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (60376176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬戸 奈津子 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60512069)
善福 正夫 帝京平成看護短期大学, その他部局等, 教授 (20514087)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 介護療養型医療施設 / 看護と介護 / 協働 / 介護保険施設 |
Outline of Annual Research Achievements |
先行研究において、看護職と介護職とが協働する際の問題点、両者の意見の相違、両者の役割や専門性の意識の違いは徐々に明らかになりつつある。しかし、同じ研究者が介護保険施設3施設(介護老人保健施設、介護療養型医療施設、介護老人福祉施設)のうち、施設の種別ごとに看護職と介護職の協働の実態を明らかにしようと取り組んだ研究はみあたらない。これまでに、筆者らは介護保険施設3施設のうち、介護老人保健施設を対象とした研究に取り組み、介護老人保健施設における看護職と介護職の協働を明らかにした。本年度は、次の段階として、介護療養型医療施設の看護職と介護職の協働を明確化することを目的として研究に取り組んだ。介護療養型医療施設1施設あたり看護職2名、介護職2名、管理者1名を対象とし、3施設15名にインタビューを行ったデータを、質的帰納的に内容分析した。その結果、両職種に、日常の人間関係がケアの提供の在り方を左右するという気づきがあること等が明らかとなった。人間関係に関する苦悩の存在は、介護老人保健施設を対象とした筆者らの研究でも明らかとされていた。施設の種別、施設が持つ目的が異なっても、人員配置と実質的なケア内容が似ていることから、同様の結果となったことが示唆された。これらの結果を、看護系学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度は、研究成果を学会で発表し情報発信できた点、次年度は最終年度となるため、その準備として、調査に関する倫理的配慮を目的として筆者らの所属する団体の倫理審査委員会で承認を得た点から、おおむね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は本研究課題の最終年度であるため、介護保険施設における看護職と介護職の実態に関する調査(インタビュー調査と質問紙調査)を行い、協働実践自己評価尺度を開発し、学会等で情報発信を行う。
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Causes of Carryover |
研究費の効率的な執行に努めた結果、次年度使用額が生じたものである。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は、インタビュー調査、質問紙調査、学会発表等を計画しており、次年度使用額と平成27年度予算額をもって、これらを遂行する。
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Research Products
(2 results)