2013 Fiscal Year Research-status Report
地域高齢者の防災対策を基盤とした地域防災力強化のためのシステム構築
Project/Area Number |
24593477
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
磯和 勅子 三重大学, 医学部, 教授 (30336713)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 淳 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50224746)
グライナー 智恵子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (20305270)
沢井 史穂 日本女子体育大学, 体育学部, 教授 (10245631)
平松 万由子 三重大学, 医学部, 准教授 (50402681)
北川 亜希子 三重大学, 医学部, 助教 (20422876)
服部 由佳 三重大学, 医学部, 助教 (30705405)
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Keywords | 防災対策 / システム構築 / 災害看護 / 高齢者 / 災害時要援護者 / 介護予防 |
Research Abstract |
平成25年度には、平成24年度に作成した防災対策プログラムを運用し、適宜評価して、プログラムの修正を行った。具体的には、対象地域の4名が防災コーディネータ講習会を修了、50名が運動支援ボランティアとして育成された。その上で、3地区3グループをモデル地区とし、育成された防災コーディネーターおよび運動支援ボランティアと共同で、防災対策を目的に、下肢筋力強化運動および勉強会(防災対策・健康維持増進)を中心としたプログラムにより、1年間介入した。結果、介入前に比べて、運動習慣のある者が増加し、歩行力、脚力、バランス力が向上し、一時避難場所までの所要時間が短縮した。また、地域コミュニティの指標でもある人間関係の満足度が高まり、生活満足度や心の健康状態も向上した。さらに、家具・家電の転倒防止、非常時持ち出し物品の準備、避難所の確認、災害時における連絡方法や避難場所の確認などのルール作りなど、防災対策準備状況が改善された。しかし、防災対策における自助・共助の改善には、課題が残っており、平成26年度にプログラムの一部修正を行う予定である。なお、1年間の介入後も継続して地域活動が継続できるよう、地域、行政、大学が連携を取りつつサポートするシステムを構築しつつある。さらに、本活動内容と成果を近隣の地域に広く公表し、地域住民の防災および健康意識や関心を高めることにより、手挙げ方式で近隣地区から新たな3グループを決定して、平成26年度の新たな介入グループとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通りに進行しているが、作成したプログラムによる介入では、改善度が低度の項目が認められるため、プログラムの一部見直しが必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度作成し、今年度実施した介入プログラムにおいて、防災対策・防災意識の改善が低度を示した項目があったため、それらの項目について、介入プログラムの強化を行う予定である。その他の進行は、当初の予定通り進める。
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Research Products
(3 results)