2014 Fiscal Year Annual Research Report
介護保険施設において実践されている口腔ケアに関する看護管理的取り組みの実態調査
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24593485
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
村松 真澄 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (50452991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守屋 信吾 国立保健医療科学院, その他部局等, その他 (70344520)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 口腔ケア / 介護保険施設 / 高齢者看護 / 看護管理 / 教育 / 実態調査 / 高齢者歯科 / 連携 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.看護管理者への口腔ケアマネジメント集合教育の効果を検証する.研究方法:北海道内介護老人福祉施設の看護管理者で前年度口腔ケアマネジメント集合教育に参加した者12名を対象とし,2014年7月に無記名自記式質問紙郵送法にて調査を実施した.調査項目は基本属性,職位,口腔機能維持体制加算・口腔機能維持加算算定の有無,口腔ケアの教育体制などである.集合教育の介入の前後で,口腔ケアマネジメントに関する項目を比較した.結果:介入後調査まで協力した施設では「口腔機能維持管理加算」がされていなかったが,口腔ケアができない理由を知識の不足であること,口腔内評価の必要性を認識し,施設内で看護師と介護士等で口腔内評価を始める取り組みにつなげていた. 2.北海道内介護老人福祉施設にて入所者の口腔内状況をOAGを使用して実態調査をした.調査対象は5施設の入所者で本人へ口頭と文書で説明し,代諾が必要な方は調査の前に代諾者に文書で説明し,本人及び代諾者から同意書に署名を得られた112名とした.調査方法は訪問口腔内診査として2014年8-10月に4日間で実施した.データの分析は基本統計量を算出し,口腔機能維持管理体制加算の有無で比較した.結果:分析対象者は111名で,背景は,男性16名,女性95名,平均年齢87.2±7.18(69-103)であった.歯数は,5.04±6.95(0-26)本, OAGの合計点数の平均は10.89±2.06(8-17)であった.口腔機能維持管理体制加算の有無で比較すると「加算ありの施設」で非経口,嚥下訓練食を摂取している者が有意に多く,OAGでは嚥下のスコアが有意に悪かった. 以上から施設においては口腔ケアの教育が必要であること,一定の割合で口腔内環境が悪い者がいること,「加算ありの施設」では嚥下障害を持つ者を受け入れているために歯科との連携がされていることがわかった.
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Research Products
(3 results)