2013 Fiscal Year Research-status Report
介護老人保健施設における口腔ケア教育プログラムの開発と継続的効果の検証
Project/Area Number |
24593497
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
百瀬 由美子 愛知県立大学, 看護学部, 教授 (20262735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤野 あゆみ 愛知県立大学, 看護学部, 講師 (00433227)
天木 伸子 愛知県立大学, 看護学部, 助教 (40582581)
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Keywords | 介護老人保健施設 / 口腔ケア / 教育プログラム |
Research Abstract |
本研究の目的は、介護老人保健施設における口腔ケアの実態を明らかにすることと、ケア提供者が継続的に口腔ケアを実践できる教育プログラムを開発することである。 今年度は、ケア提供者を対象にしたデータの分析を行った。 質問紙調査は、WAM-NETの高齢者福祉施設情報に登録されている介護老人保健施設リストより無作為に1000 施設を抽出し、承諾の得られたケア提供者に自記式質問紙調査により実施された。調査内容は、1)口腔ケアの必要性と実施状況、2)アセスメント、ケア計画立案、ケア実践における自信の程度、3)口腔ケア実施の際の困難、工夫について(自由記述)、施設内外の研修会参加状況等である。 質問紙は、116施設1,453名に配布され、671名(回収率46.2%)から回収された。調査施設の特徴としては、施設の入所者定員の平均は83.2名、入所者の平均介護度は3.2であった。有効回答669名の対象者の平均年齢は39.7歳±11.3、女性が496名(74.5%)、職種では、看護職180名(26.9%)、介護職389名(58.1%)、その他はPT、OT、ST、歯科衛生士等が各数十名であった。口腔ケアが必要である入所者数の平均は37.8名に対して、実際にケアを提供している入所者数は平均26.6名と下回った。その理由として、知識・技術の不足、寝たきりの入所者が多く時間がない、歯科衛生士との連携不足、施設の方針が前向きでない、高齢者が拒否するなど多岐にわたった。口腔ケアに関する自信の程度では、自信がないと回答したものが約7割あり、特に口腔機能訓練のケア計画立案については85.8%が自信がないと回答していた。そのため、98%が研修の必要性を感じていた。しかしながら、研修に参加した経験のあるものは、施設内研修66.0%、施設外では36.5%にとどまった。 平成26年度は、本結果を踏まえ教育的介入を試みる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
介入を予定していた施設の人員確保が難しく、研究協力の見通しが得られなくなり、現在、他施設に研究協力を依頼、交渉中である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、介護老人保健施設への教育介入を行うための準備をしている。6月にアクションリサーチの研修会を実施し、その後、昨年度行った実態調査結果を踏まえ、教育介入を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究協力施設との調整により、平成25年度に計画していた介入調査が次年度に移行したため。 平成25年度未使用額と平成26年度研究費を併せて、施設への介入調査のための研修会開催費用、旅費、謝金および第一段階で行った実態調査の成果報告のための旅費、学会参加費等を支出する。
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