2013 Fiscal Year Research-status Report
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24593512
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| Research Institution | Wakayama Medical University |
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Principal Investigator |
武用 百子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (00290487)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 敬子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 講師 (60331807)
山本 美緒 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 助教 (40638128)
鈴木 幸子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (60285319)
志波 充 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (50178894)
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| Keywords | フライトナース / 惨事ストレス / サポートシステム / 心的外傷 / 心理教育 / レジリエンス / IES-R / GHQ28 |
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| Research Abstract |
本研究の目的は、フライトナースの心的外傷の形成を予防し、精神の健康状態を保つための心理教育や介入を取り入れた、日本独自のフライトナース・サポートシステムの構築である。
１．心理教育手法についての検討 前年度に認知行動療法とChange wayの手法を取り入れた心理教育について学び、本年度は、これまでの研究で明らかとなっているフライトナースは救急看護師と比較してレジリエンスが高い（2009：武用）ことを踏まえ、レジリエンスをさらに高める手法を検討するために、SST、WARPの実践研修に参加した。また文献検討を通して東京消防庁が取り組んでいる惨事ストレス対策の中の、一次ミーティングと二次ミーティングの技法を学び、そしてアメリカ軍兵士に用いられているマインドフルネスを含む瞑想訓練について検討した。
２．フライトナースのレジリエンスに影響する要因の検討 文献検討をする中で、前年度予定していたアンケート調査内容を見直す必要があった。そのため、レジリエンスに影響する要因について再度検討しており、26年度にドクターヘリを持つ施設にアンケート調査を依頼する予定である。
３．ストレスマネジメント用のCD作成 フライトナースのリラクセーションに用いるためのCDを作成した。
４．フライトナース業務がもたらすストレスの検討 先行研究において、フライトナースのストレスや疲労度について生理学的測定で評価した先行研究はみあたらない。業務時の疲労状態が惨事ストレスを招きやすいことから、フライトナースの業務時のストレス反応を唾液アミラーゼで測定し、ドクターヘリに乗らない業務時の唾液アミラーゼと比較し、フライトナース業務時のストレスがどのように変化するのかを明らかにするために研究に着手した。それらが明らかになると、フライトナースのサポートシステム構築に含まれる、職場環境について検討する資料となる。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度調査予定であったが、レジリエンスに影響する要因についての文献検討を進める中で、レジリエンスを高めるための手法を個人的に用いているのかどうかなどについて調査項目に追加する必要があった。そのため調査開始時期が遅れているが、アンケート調査協力依頼については5施設から得られており、研究目的の達成度としては問題ないと考える。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後は惨事ストレスを受けやすいフライトナースの予防的なシステム、危機後のサポートについて検討していく。
心理教育の手法については、様々な見学、研修参加を経て検討するための十分な資料が整った。その資料より独自の心理教育手法を検討し、予防的なシステムを検討していく。
また危機介入の手法については、主に東京消防庁の惨事ストレス対策を学んでいくこととである。2014年9月に本学で講演会を実施し、さらに惨事ストレス対策について深めていく予定である。そして、現在韓国のMedical Centerのフライトナースシステムについて調査をしており、見学が可能か打診中であるため、調整していく。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
惨事ストレス対策を導入している諸外国の見学が、調整中でありそれに伴う旅費が未使用であるため。
現在韓国のMedical Centerと調整中であり、そちらの見学のための旅費に充てる予定である。
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