2013 Fiscal Year Research-status Report
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24593522
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| Research Institution | Yamagata Prefectural University of Health Science |
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Principal Investigator |
小澤 芳子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (60320769)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日高 紀久江 筑波大学, 医学医療系, 教授 (00361353)
中村 裕美 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (20444937)
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| Keywords | 若年認知症 / 子ども / 受容プロセス / 支援 |
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| Research Abstract |
成果１：子どもが若年認知症の親を受け入れるプロセス
＜目的＞若年認知症の親を持つ子どもが親を受け入れるプロセスを明らかにすることである。＜方法＞対象者は、若年認知症と診断された親を持つ子ども6名である。インタビュー内容は、これまでの軌跡、診断時の思い、自分との関わり、親の疾患への思い、親への思いについて一人60分～90分程度の半構造的インタビューを行った。
＜分析＞録音テープやメモから作成した逐語録を繰り返し読み、文章の意味が読み取れる1文ずつコード化し、各コードを抽象化してカテゴリを作成した。＜倫理的配慮＞対象者に研究の趣旨等の説明を行い、同意を得て実施した。＜結果＞性別は女性4名、男性2名、続柄は父親3名、母親3名、診断から平均6.2年経過していた。子供が若年認知症の親を受け入れるプロセスは、①【ショックの時期】これまでできたことができなくなる親の姿や自分の誤認と遭遇し、病気の告知や治らない病気であることから目の前が暗くなるほどのショックを感じる時期である。②【戸惑いの時期】BPSDへの対応や親との関わり方が分からない。親の存在が揺るぎなどが生じ、戸惑う時期である。③【気持ちの切り替えの時期】病気だから仕方がない、親への感謝を契機に受容する気持に発展する。④【新たな関係を構築する時期】病気による親の新たな一面の発見や病気がもたらす家族の絆など肯定的な側面を認めることで新たな親子関係性を構築する時期である。⑤【共に歩むことを志向する時期】この時期は親の病気を踏まえて、自分が後悔しないためにできることをすることを志向する時期である。
この結果から、若年認知症の親を持つ子どもは葛藤を繰り返しながら、次第に親を受容していくのかが示唆された。今後はこの受容プロセスをに応じて、専門職者がどのように介入や支援をしていくのかを検討する意味で大きな意義があると考える。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究３若年認知症を親に持つ子どものセルフヘルプグループの運営と継続的評価による効果の測定および支援システムの開発
現在,若年認知症を親に持つ子ども8名に対して、3か月に1回のペースで「語る会」を開催し、セルフヘルプグループを運営している。この会を開催することで、自分の気持ちを話すことで、悩んでいるのは自分だけでない、他の人はどんな関わりをしているのか等を知り、仲間意識や他者からの学び、気持ちの整理ができるという評価を頂いている。
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| Strategy for Future Research Activity |
研究３：若年認知症を親に持つ子どもへのセルフヘルプグループの運営と継続的評価による効果の測定および支援システム
今年度もこの「語る会」を継続して運営する。また、セルフヘルプグループを通して子どもたちの認知症に関する知識の広がり、介護における問題化行ける能力、人間的成長、現状への適応への促進などの観点から評価をしていく予定である。方法としては、感想文の記載や個別インタビュー、「語る会」でのテーマとして挙げるなど考えている。
研究４：支援システムの開発
これまでの調査研究を分析し、専門職者がどのように関わり支援していくかを看護職以外の職種と連携して検討する機会を設定する。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
3月に予定していた若年認知症の集いに不参加となったために残金となった。
物品費180,000円：文具、印刷代等、旅費500,000円：東京、埼玉、福島への旅費および国内外での成果発表等、人件費・謝金50,000円：謝金他、その他96,000：翻訳料他
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