2013 Fiscal Year Research-status Report
看護系大学と介護福祉系大学の基礎教育課程におけるIPEの構築
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24593527
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
小林 紀明 目白大学, 看護学部, 准教授 (10433666)
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Keywords | 多職種連携 / IPE / IPW / 看護職 / 介護職 / 看護系学生 / 介護福祉系大学生 |
Research Abstract |
『本年度実施する研究テーマ「看護系大学生と介護福祉系大学生の“看護職と介護福祉職の連携”に関する認識』 昨年度は、倫理審査承認の遅れから、調査票の再検討、依頼文・承諾書などの書類作成までしか実施できなかった。今年度は、「IPWに関する先行研究のクリティーク」を終了し、「看護系大学生と介護福祉系大学生の“看護職と介護福祉職の連携”に関する認識」の程度を把握するための全国調査を進めた。 1.IPWに関する先行研究のクリティーク:IPEとIPWを連動させた教育システムの確立は必須であることから、IPWに関する先行研究をクリティークし文献レビューにまとめ、IPWの対象の背景や実践的な取り組み方法、効果、課題などの具体的な部分が明確化した。この結果を来年度の調査結果と比較して、IPWにつなげるためのIPEのプログラム構築につなげていきたいと考えている。 2.看護学科および介護福祉系を専攻する学科の学生のIPEに関する認識の程度を把握するための全国調査について:先行研究を基に独自の調査票を作成し倫理審査委員会に再申請後承認を受け、全国約350校の看護系大学及び介護福祉系大学に調査を依頼した。その結果、35校から調査協力を得た。(内訳:看護系大学が24校、介護福祉系大学が11校)現在は、この35の大学に対して、合計約6000部の調査票を発送する予定で準備を進めている。5月下旬に発送し、6月末までの回収予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
理由1:本来なら、調査協力校の選定が済んで、調査票の発送・回収まで年度内に実施する予定だったが、調査票の妥当性の検討に時間を要し、全国の大学に調査協力を依頼する時期が遅れてしまった。 理由2:他の研究プロジェクに参加することになり、本来、本研究に割り当てていた時間が削られてしまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
①5月下旬に「看護系大学生と介護福祉系大学生の“看護職と介護福祉職の連携”に関する認識」を全国の大学(35校)に調査表を発送する。調査票は郵送法によって個別に回収する。回収期限は6月末とする。 ②得られたデータを基に統計処理等で分析・考察し、8月中に論文にまとめる。 ③調査結果から得られた示唆を基に、9月~10月までに、看護境内学生と介護福祉系大学生の基礎教育課程におけるIPEプログラム素案を作成する。 ④③を研究者内での検討を重ね、「基礎教育課程におけるIPEプログラム」を試験的に実施する。対象学生は、看護系大学の学生1年次または2年次生と、介護福祉系大学生の1年次または2年次生とする。 ⑤プログラム実施結果を評価し授業研究としてまとめる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本来であれば、調査協力校の選定が済んで、まで年度内に実施する予定だったが、調査票の妥当性の検討に時間を要したことと、他の研究プロジェクに急遽参加することになり、本研究に割り当てる時間が削られたことで、全国の大学に調査協力を依頼する時期が遅れてしまったため。 調査票の発送・回収費用、データの入力処理費用、委託業者における管理費等で約200万円を使用する予定。
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