2014 Fiscal Year Research-status Report
維持期リハビリテーションを促進する車いす使用高齢者の姿勢アセスメント指針の検討
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24593536
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
横山 悦子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, その他部局等, 准教授 (40329181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小長谷 百絵 昭和大学, 保健医療学部, 教授 (10269293)
佐伯 由香 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70211927)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 座位姿勢 / 車椅子 / 維持期リハ / 施設高齢者 / 座位時間 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢者施設における車いす使用高齢者の座位姿勢の特徴を計測により明らかにし、その結果をもとに、健常者を対象に座位姿勢の違いにおける生理的影響を調査したうえで、施設高齢者の生活行動における座位姿勢と生理的影響について研究を予定していた。 当初、座位姿勢の計測に使用する器機について、静止状態で計測する座位姿勢計測ソフトrysisを使用する予定であったが、身体計測点のうち、外部からキャプチャーできないポイントを三角定規で示しながら撮影しなければならず、またそのうち、上後腸骨棘は座っている状態では背もたれがあるためにポイントすることができないことから計測が困難になる可能性が出てきた。この条件では、背張り調整のある車椅子を使用している対象者に限られ、また、背張り調整部分の開け具合によっては本来の姿勢からの変化することが考えられることから、計測方法の検討が必要となった。モーションセンサーKinectを接続して各身体部位をポイントし身体の動きを計測する方法を検討した。しかし、この方法ではキャプチャーされるポイントが不正確であり、ISO16840-1(座位姿勢の表現方法を規定した国際標準規格)に則った正確な角度の指示が困難であることがわかった。 また、高齢者を対象にした計測について、同意を得る方法、倫理的配慮に課題があるため、研究がすすめられず、対象者を施設でケアを提供する介護職および看護職として、施設での座位姿勢の保持や変換についてインタビューをまず行うよう研究計画を変更した。26年度中に倫理申請の結果を得ることができず、調査は27年度に行うこととなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
施設高齢者を対象として研究計画から、対象をケア提供者にした研究計画に変更し、研究計画の倫理審査申請をしていたが、倫理審査の結果を26年度中に得ることができず、27年度にインタビュー調査を行うこととなった。
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Strategy for Future Research Activity |
座位姿勢の角度の違いにおける自律神経活動に関する研究は、高齢者を対象にした日常生活行動における座位姿勢と生理的影響についての研究は行わず、健常者のみを対象とした座位姿勢と生理的影響についての研究が期間内で可能であれば内容を整理して行う。 ケア提供者を対象に、施設高齢者の姿勢のケアの実際を明らかにしていく。27年度に入り研究倫理審査の結果が得られた。今後、施設の介護職および看護職を対象にインタビューを行う。
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Causes of Carryover |
インタビュー調査についての倫理審査の結果を26年度中に得ることができず、27年度に執行予定となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
インタビュー調査費用として、主に、研究協力者への謝品、インタビューを行う施設までの交通費、インタビュー録音の反訳などに使用する。
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Research Products
(3 results)