2012 Fiscal Year Research-status Report
高齢者の回復期病棟へのリロケーションを支援するアセスメントツールの開発
Project/Area Number |
24593542
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Yokkaichi Nursing and Medical Care University |
Principal Investigator |
小松 美砂 四日市看護医療大学, 看護学部, 准教授 (00362335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
濱畑 章子 四日市看護医療大学, 看護学部, 教授 (20238075)
佐藤 光年 四日市看護医療大学, 看護学部, 助教 (80551233)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | リロケーション / 高齢者 / 回復期リハビリテーション病棟 |
Research Abstract |
本研究の目的は、研究代表者らが考案した概念モデルより作成した「高齢者施設へのリロケーション(移転)を支援するためのアセスメントシート」を、回復期リハビリテーション病棟(以下、回復期病棟)に移転した高齢者に適用することである。 平成24年度は、既に作成した「高齢者施設へのリロケーションを支援するためのアセスメントシート」を、回復期病棟へのリロケーションに適用するため、研究分担者と共に質問項目等、内容についての再検討を行った。その際には、研究代表者と研究分担者1名が渡米し、本研究課題に精通する研究者と研究内容について協議を行った。また、大学病院を見学し、米国におけるリハビリテーション医療の実際について見学及び説明を聞き、調査内容に関する知見を深めた。このように十分な検討の上で作成したアセスメントシートは、高齢者の回復期病棟へのリロケーションを支援する上で意義のあるツールになると考えている。 アセスメントシート作成後は、調査内容について大学の倫理委員会に申請し許可を得て、回復期病棟に調査を依頼した。倫理的配慮について説明の上、研究参加の承諾を得た7病院の回復期病棟で調査を開始している。また、アセスメントシートについて回復期病棟の看護師へのアンケート調査も並行して実施し、現在約300の調査票を回収している。 調査において各病院の看護部長に研究の説明を行った際に、回復期病棟におけるリロケーションに関する看護の現状や課題と共に、本研究への期待の声も聞かれたため、研究結果を現場に還元していくことが重要であると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度に計画していた、アセスメントシートの作成、米国での協議、倫理委員会への申請及び承認、調査の実施について、全て計画通り進めることができており、調査票の回収も順調であるため、研究目的に対する本年度までの計画は順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、調査結果の集計と分析を行い、回復期病棟へのリロケーションにおける高齢者の特徴を明確化していく。さらに、分析結果より回復期病棟へのリロケーションを支援するためのアセスメントシートとして項目・内容を精選する。 これらを通して「高齢者の回復期リハビリテーション病棟へのリロケーションを支援するアセスメントツール」を開発し、開発したアセスメントツールを実際に入院する高齢者の看護に活用できるよう、具体的な活用方法も提示していきたい。最終的に得られた研究成果を取りまとめ、パンフレット、成果報告書の配布などにより発信し、学会発表、論文作成により成果の発表を行いたいと考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
米国への渡航を、予定していた3名ではなく2名に変更したことや、パーソナルコンピュータや解析に使用するソフトなどが未購入であることから、使用計画とのずれが生じている。 今後は平成25年度分の助成金と合わせて、データ入力用パーソナルコンピュータの購入およびデータ入力、解析ソフトの購入、国内における学会発表、英語論文作成のための翻訳料などに使用してくことを計画している。
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