2012 Fiscal Year Research-status Report
前期高齢者の肥満による健康状態と生活機能への影響からみた保健指導の在り方の検討
Project/Area Number |
24593546
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Takarazuka University |
Principal Investigator |
藤田 倶子 宝塚大学, 看護学部, 講師 (00453134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 あゆみ 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (00313255)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | サルコペニア肥満 / 歩行速度 / 前期高齢者 / BMI / 健康状態 |
Research Abstract |
本研究の目的は、前期高齢者のサルコペニア肥満による健康状態と生活機能および生活習慣の実態を明らかにすることで、前期高齢者におけるサルコペニア肥満による影響とサルコペニア肥満に関連する問題を解決するための介護予防も含めた保健指導の在り方を検討する。 サルコペニア肥満は要介護状態になる要因として報告されている。しかし、日本において前期高齢者のサルコペニア肥満の実態は明らかになっていない。介護予防のためには、身体機能、生活機能の低下が生じてくる前期高齢期のサルコペニア肥満の健康状態と生活習慣の実態を明らかにすることで、介護予防に資することができる。 今年度は、国保加入の前期高齢者を対象として、実態調査を実施した。特定健診実施市町村へ研究協力の依頼を行った。その結果、大阪府下の1市において協力を得ることができた。特定健診実施日において、研究協力の了解を得た前期高齢者の筋肉量、体脂肪率、歩行速度の実測と質問紙調査を健診会場で行った。収集したデータの内、解析可能な一部の骨格筋指数、体脂肪率から算出したサルコペニア肥満の割合と歩行速度およびBMIについて分析を行った。その結果、サルコペニア肥満の割合は全体で10.0%、男性で12.6%、女性で7.6%と男性が多かった。また、男女ともにサルコペニア肥満の歩行速度は遅かった。BMIはサルコペニア群、肥満群と有意に異なっていた。 同意を得た対象者の健診結果のデータ提供について市に依頼し、データ集積を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査依頼と研究協力の承諾を特定健診実施市町村より得ることができた。調査研究に関し一部終了することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
実態調査について、さらに引き続き実施していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
実態調査研究の実施を行う。 筋肉量、体脂肪率の測定及び歩行速度の測定に関し業者に測定機器と測定実施者を依頼し、実施していく。特定健診の実施日と調査の実施についてフィールドより研究協力を得ており、24年度同様の調査を実施する予定である。
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