2013 Fiscal Year Research-status Report
多文化共生社会における外国人高齢者の在宅ケアモデルの構築に関する基礎的研究
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24593548
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
李 錦純 兵庫県立大学, 看護学部, 准教授 (60584191)
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Keywords | 在日外国人 / 高齢者 / 介護保険 / 多文化共生 / 居宅サービス |
Research Abstract |
本研究は、内なる国際化が進む日本社会において、在日外国人の要介護高齢者における、在宅ケアモデルの構築に向けた基礎資料を整備することを目的としている。研究実施計画として、①文献レビューおよび現場視察、②在日外国人の介護保険サービス利用状況に関する全国調査、③在日外国人の要介護高齢者の介護家族を対象にした実態調査、④在日外国人の高齢者介護支援団体の職員を対象にしたインタビュー調査と参加観察を段階的に行い、それぞれの成果を互いにフィードバックしつつ最終的に統合・整理していくことを予定している。 当該年度は、上記②の全国実態調査のための準備作業を主に行った。まずは政府統計資料を基に、地域間差が大きい在日外国人の国籍(出身地)別・都道府県別・年齢別人口分布と特徴、在留資格による特徴を整理した。次に、65歳以上の在日外国人数の割合および高齢化率を都道府県別・国籍(出身地)別に算出し、確率比例抽出法にて全国2,000か所の居宅介護支援事業所をサンプリングし、質問紙調査票配布先リストを作成した。そして引き続き質問紙調査票項目の検討と作成に向けて、文献検討および学会参加により最新の学術的動向と知見を得た上で、昨年度実施できなかった関東地区の介護保険事業所職員を対象としたヒアリングも実施した。その成果に基づき質問紙調査項目の抽出と推敲を重ねていき、調査票の作成が完了した。依頼文書や封筒印刷等発送準備は整った段階にあり、次年度早々に発送し逐次データ収集および分析を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年の研究成果をふまえて、当該年度においては、介護支援専門員を対象とした在日外国人の居宅介護サービス利用状況に関する実態調査を行うべく、年度内に質問紙調査票を発送予定であった。しかしながら、昨年度4月より所属研究機関が変更し新たな勤務先での業務調整に時間を要したことと、関東地区のヒアリング対象者とのヒアリング日程調整が難しく時間を要したことで、次年度へ繰り越すことになった。しかしながら、都道府県における在日外国人高齢者人口分布の地域間差を考慮した質問紙配布先リストの作成および、質問紙調査票、依頼文書の作成は完了しており、今年度早々に発送できる段取りとなっている。 当初の研究実施計画よりやや遅れてはいるものの、研究目的達成に向けた研究全般においては十分挽回可能な範疇にあると思われる。しかしながら、次年度は特に、大学業務との調整を上手に図りつつ、速やかに研究計画を遂行しけるよう努めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度早々に実態調査の調査票を発送し、逐次データ回収とデータ入力、分析を進めていく。さらに、研究実施計画として予定しているもう一つの介護家族を対象にした調査研究の準備についても、速やかに準備を進めていく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当該年度の研究費として、全国2000か所の居宅介護支援事業所における実態調査にかかる郵送料および、データ入力委託費を見込んで予算を計上したが、研究計画の遅れにより質問紙調査票発送が次年度へ繰り越しになったため、その分の経費として次年度使用額が生じた。 次年度の研究費は、2つの調査研究にかかる質問紙調査票と発送・返送用封筒の印刷料、郵送料、データ入力委託費としての支出が主になる。質問紙調査票の回収状況をみて、お礼状兼催促状葉書を発送予定のため、この郵送料をも見込んでいる。さらに、データや書類整理に必要なアルバイト謝金にも支出予定である。
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