2012 Fiscal Year Annual Research Report
コミュニケーションツールが青少年の睡眠、消化器疾患および顎発育に及ぼす影響の解明
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24600015
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
坂口 勝義 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80381185)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
八木 孝和 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (10346166)
植田 紘貴 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (10583445)
吉田 礼子 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60244258)
永山 邦宏 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60583458)
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80295807)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 小児 / 問題行動 / GERD / ブラキシズム / 睡眠動態 / 睡眠障害 |
Research Abstract |
本年度は、小中学生を対象に、以下の調査。解析を行った。概要は次の通り。研究背景:小・中学生における問題行動が学校および社会における大きな問題と言われている。一方、小・中学生の睡眠に関する様々な問題も、学校生活や日常生活に影響を及ぼすとされ、問題視されてきている。睡眠障害を引き起こす原因のひとつに睡眠時の微小覚醒を生じさせる胃食道逆流症(GERD)があると言われている。本研究では、問題行動に関し、睡眠の動態とGERDの症状がどのように関連しているのかを検討するため、小・中学生を対象に問題行動と睡眠動態およびGERD症状を調査・解析したので報告する。対象は鹿児島県内在住の小・中学校の生徒30名(男子16名、女子14名、年齢10歳‐15歳)とその保護者である。方法:生徒の基本的属性と生活および睡眠に関する質問項目について、記入式で回答を得た。問題行動についてはPediatric Symptoms Checklist(PSC、日本語版)を用いて、GERD症状についてはFrequency Scale for the Symptoms of GERD(FSSG)を用いて回答を得た。睡眠動態についてはActiwatch2(米国フィリップスレシプロニクス社)を用いて、一夜の睡眠時間、入眠潜時、REM睡眠時間、non-REM睡眠時間、REM睡眠時間/睡眠時間、中途覚醒を記録し、解析した。PSCを基準に問題行動群と正常行動群に分け、生活および睡眠に関する事項、GERD症状ならびに睡眠動態を比較した。 結果:小・中学生では、全体の15%に問題行動が見られた。問題行動を呈する者では食事習慣と睡眠に特徴がみられ、GERD症状が多く、睡眠に関して睡眠中の動態に乱れが見られた。問題行動とGERD症状、睡眠の乱れには関連があることが示唆された。以上の解析結果を英文にまとめ、現在、国際誌に投稿中である。
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Research Products
(1 results)