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2012 Fiscal Year Research-status Report

北海道における二世代への調査を通じた自然体験活動の波及効果の検証

Research Project

Project/Area Number 24600017
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionHokkaido Institute of Technology

Principal Investigator

椎野 亜紀夫  北海道工業大学, 空間創造学部, 准教授 (00364240)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords自然体験 / こども / 波及効果
Research Abstract

「北海道における二世代への調査を通じた自然体験活動の波及効果の検証」
こどもの自然体験活動はこどもの心身の健全な発達・成長に高い効果をもたらすことが指摘されている。本研究はこどもの自然体験活動への参加がこども自身の心身の成長をもたらすに留まらず、親のレクリエーション活動の充実や地域での人的交流促進に寄与しているのではないかという研究仮説のもと、多くの自然体験活動、プログラムが展開されている北海道を対象として二世代(子世代とその親世代)への調査を行い、こどもの自然体験活動の親世代への波及効果について検証することを目的に調査・研究を行った。3年間の研究期間のうち、1年目にあたる平成24年度は北海道内の自然体験活動を行っている団体のデータベース化(団体名、活動目的、活動内容、活動場所等についての把握)を行った。この結果、北海道内において387のNPO法人、任意団体等が環境関連活動を行っており、うち184団体が自然体験・環境教育活動を行っていることが明らかになった。また同時進行で札幌市における先進事例の一つである自然幼稚園(こどもの森ポラーノ)を対象とした代表者へのインタビュー調査を行い、事業の目的や設立経緯、活動概要等について把握した。さらに調査への協力を得て、月1回程度の現地調査により実際の活動日に屋外での活動に同行し、活動実態や活動場所について季節別に把握した。さらに自然幼稚園にこどもを預けている保護者へのアンケート調査を行い、こどもが自然幼稚園に通うことを通じたこども自身の成長と、これに伴う保護者の意識や行動の変化といった波及効果について検証を行った。また札幌市内における児童を対象とした自然観察活動を実施している団体に協力を得て、保護者へのアンケート調査を実施した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

現在までの達成度
平成24年度に計画していた北海道内の自然体験活動団体のリストアップ、データベース化は予定通り終了することができた。同様に予定していた先進事例視察として自然幼稚園(こどもの森ポラーノ、北海道札幌市西区)を対象とした視察を2ヶ月に1回の頻度で実施し、季節ごとの活動の様子について把握するとともに、教員へのインタビュー調査、保護者へのアンケート調査を実施、成果を学術論文としてまとめ平成25年3月に論文投稿した(ランドスケープ研究2013年3月分(日本造園学会)、現在審査中)。計画では平成25年度末に第1回目の論文執筆の予定であったが、当初の予定よりも早く学術論文1編にまとめることができた。さらに札幌市手稲区において児童を対象とした自然観察活動を行っている団体(手稲アウトドア・クラブ)の協力を得て、2年目以降に実施予定であった子世代/親世代へのアンケート調査を平成25年3月に実施することができた。またテーマに関連する研究として都市部の児童が理想とする自然環境に関する研究成果を学術論文としてまとめた(ランドスケープ研究論文集31、2013年5月、査読付き)。

Strategy for Future Research Activity

当初の計画通り、北海道東川町において自然体験活動を実施している団体(NPO法人ねおす)への調査協力を依頼し、二世代へのアンケート調査を行う。なおNPO法人ねおすは北海道内のいくつかの地域(黒松内町、登別市など)においても自然体験活動を実施していることから、今回の研究内容に最適と考えられる事例について団体関係者への聞き取りから内容を精査した上で調査を行う。当該団体への調査協力については、平成24年度の段階で団体代表者から了承を得ている。加えて、計画段階のスケジュールよりも早く調査が実施できていることから、新たに追加調査として平成24年度に把握した北海道内の自然体験・環境教育活動を実践している184団体に対するアンケート調査を行うものとする。これにより、北海道内における環境教育活動の実態について俯瞰的に明らかにする。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

北海道内において自然体験活動を実施している団体(現時点で東川町を予定)の視察と参加者へのアンケート調査を行うため、必要経費として調査旅費、アンケート票の郵送料、調査機器(デジタルカメラ)購入費を支出計上する。北海道内において環境学習・環境教育活動を実施している184団体へ郵送によるアンケート調査を行うので、調査票の郵送料を支出計上する。また他の研究機関において自然体験活動に関する調査・研究を行っている研究者からの助言を得るため、研究打合せに必要な旅費を支出計上する。年度末に研究成果のまとめを行い学術論文として投稿する予定のため、必要となる論文投稿料、掲載料等の必要経費を支出計上する。このほか研究に必要な資料として、自然体験活動に関する文献購入費を支出計上する。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 市街地及び近郊地域における児童の理想とする自然環境のあり方に関する考察2013

    • Author(s)
      椎野亜紀夫
    • Journal Title

      ランドスケープ研究論文集31

      Volume: 76巻5号 Pages: 615-620

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 北海道における自然幼稚園の活動実態とその効果2012

    • Author(s)
      椎野亜紀夫
    • Organizer
      こども環境学研究Vol.8 No.1
    • Place of Presentation
      仙台市
    • Year and Date
      20120421-20120422

URL: 

Published: 2014-07-24  

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