2012 Fiscal Year Research-status Report
マーモセットの父親のホルモンレベルと養育行動に関する研究
Project/Area Number |
24600020
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター |
Principal Investigator |
池田 明子(中神明子) 独立行政法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所微細構造研究部, 研究員 (30511232)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | マーモセット / 初期発達 / 音声 / 養育 |
Research Abstract |
子どもの成長・発達にも父親による育児の重要性が指摘されており、少子化対策の点からも父親の育児参加が課題の一つとされている。人と近縁な霊長類であるコモン・マーモセットは家族を形成し、父親が育児をする特徴を持つ。マーモセットでは父性は脳の構造変化をもたらすことが示唆されているが、この父性に関係しているバソプレッシンやオキシトシンホルモンレベルと父親の養育行動との間に関連があるのかを明らかにし、父親の養育行動の心理学的側面と生物学的基盤にせまることを目的とする。それと共に、父親の養育行動の違いが子の心理行動学的及び社会性の発達に影響を及ぼすのかを検討する。 24年度は、ペアリングにて妊娠が成立できたマーモセットのオスの採血を行い、検体採取をした。検体はまとめて分析するために冷凍保存中である。また産まれた子どもの行動を検討するために、発達検査と子の音声発達を分析した。データは縦断的データであり、継続してデータ収集し順次解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
妊娠が成立したマーモセットに関しては、概ね計画通りに進展している。個体の配分が計画よりも少なかったために、実験として必要な頭数はまだ達成していない。
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Strategy for Future Research Activity |
必要な頭数になるように繁殖を進めると共に、子どもの社会性の発達を見るための実験を進めていく。当初は年齢が近いがそれまで接触のない新奇な個体と出会わせ試験を実施するのみとしていたが、3チャンバー試験を組み合わせて、社会的な行動傾向を検討していく予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
謝金:1,000,000(データ解析、実験助手) 旅費・学会参加費:500,000 物品費:2,000,000(3-チャンバーボックス、統計ソフト、行動解析ソフト、EIA Kit、消耗品)
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