2012 Fiscal Year Research-status Report
子どもの健全な発達のための親子支援―継続的介入と体験活動が及ぼす効果について―
Project/Area Number |
24600022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Japan Lutheran College |
Principal Investigator |
田副 真美 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 准教授 (40459946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
成田 奈緒子 文教大学, 教育学部, 教授 (40306189)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 体験活動 / 脳機能 / 自律神経活動 / 心理検査 / 親支援 / 事前研修 / 事後研修 |
Research Abstract |
事前研修では、7月28日・29日に対象児童・生徒から生活調査票、心理検査より基礎データを採取した。脳機能検索の指標は、近赤外線酸素モニターを用いた前頭葉賦活タスクを行った際の脳機能変化の測定と、自律神経分析加速度脈波計パルスアナライザープラスを用いた自律神経活動分析を行った。保護者からも同様の基礎データ採取し、特に親子関係についての詳細な検討を行うため、親子関係テスト、エゴグラムを行った。この際に研究代表者・研究分担者が、研究と実践介入の内容につき詳細に説明し、同時に、その理論的根拠をわかりやすく講義をして意義を理解してもらった。実際の介入活動としては、体験活動を8月27-28日に国立オリンピック記念青少年総合センターで実施した。介入活動としては、1泊2日の宿泊と自然体験プログラムなどの活用した体験活動を計画し、児童生徒は学生ボランティアの協力で、体験活動の前後にPOMS、唾液アミラーゼ濃度変化測定、TAS9による自律神経活動測定を行い、体験活動の短期的影響を測定した。保護者は、研究代表者・分担者によるワークショップやリラクセーションプログラムの前後でのPOMS,STAIの実施、希望者への個別相談会を行い、広く育児、医療、心理など多方面にわたる悩みについて研究代表者と分担者が応じた。また、親子同時にその時点までに得られたデータを基にした所見のフィードバックを行い、事後調査までの生活目標を提示した。実践介入の効果を実証するために、一定期間をおいて事後調査を実施した。事後研修は、10月13‐14日の1泊2日で、国立オリンピック記念青少年総合センターを利用し、事前調査と同様の調査項目を実施した。 得られたすべてのデータは被験者全体の平均値として傾向を検索すると同時に個別、定点別にも検討し、児童生徒を取り巻く環境としての多角的側面からの変化を分析していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究では、子どもへの介入のみならず親支援にも力点を置いて、その効果を包括的かつ継続的に検証するものである。宿泊を伴う体験活動やリズム遊びを使った継続的な研修のプログラムを構成して、子どもと親それぞれに効果的に介入し、これにより子どもをとりまくさまざまな環境因子、すなわち家庭生活における生活習慣や心理状態、そして親子関係の改善を促し、結果として種々のパラメータで測定した子どもの脳機能を検証して健全な発達に必要な要因を探ることを目的としている。平成24年度に実施した研究では、宿泊を伴う体験活動と事前、事後研修を実施し、継続的な研修プログラムが実施できた。また、予定していた心理検査、脳機能、自律神経活動の検査も実施できた。 以上のことから、研究目的に必要なデータは収集できたが、分析がまだ終了していないため、おおむね順調に進んでいると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題では、24年度介入した児童生徒および保護者に対して、一年程度期間をあけた段階で再度同じ調査を行って長期効果につき検証する。さらに、24年度の計画と同様の実践的介入実験を、被験者を変え、介入の内容を変えて行っていく予定である。同時に、可能であれば同一被験者での複数回の介入活動も行い、多方面から分析することで、信頼性のあるデータを求めていく。そしてこれら集まったデータは、様々なパラメータを考慮して統計学的解析をかけ、実践の効果を判定する。 本研究課題の遂行により得られた結果は、最終年度にかけて総合的にまとめていく。 25年度の計画と同様の実践的介入実験を、長期効果の検証および被験者を変え、介入の内容を変えて行っていく予定である。同時に、可能であれば同一被験者での複数回の介入活動も行い、多方面から分析することで、信頼性のあるデータを求めていく。そしてこれら集まったデータは、様々なパラメータを考慮して統計学的解析をかけ、実践の効果を判定する。 本研究課題の遂行により得られた結果は、最終年度にかけて総合的にまとめていく。 また、得られた結果を随時、学会発表、論文により公表していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費:600000円 旅費:100000円 謝金:200000円 その他(通信費など)100000円
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