2012 Fiscal Year Research-status Report
青少年向けメンタリング・プログラムの生涯発達への有効性に関する研究
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24600023
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Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | Aichi Shukutoku University |
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Principal Investigator |
渡邊 かよ子 愛知淑徳大学, 文学部, 教授 (90220871)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | 青少年 / メンタリング / メンター / 生涯発達 / 地域 / コミュニティ / ボランティア |
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| Research Abstract |
青少年向けメンタリング・プログラムの生涯発達への有効性を異文化の視点から検証するため以下を実施した。①＜研究レビューとメンタリング運動の動向調査＞：「米国における障害をもつ青少年向けメンタリング・プログラムの展開」『学び舎』（愛知淑徳大学）8、「『全米メンタリング月間』キャンペーンに関する考察」『愛知淑徳大学論集－文学部・文学研究科篇』38、「ドイツの高等教育におけるメンタリング・プログラムの展開」『愛知淑徳大学論集－教育学研究科編』３、等を発表。②＜日本の各種継続的個別支援運動の分析＞：“Metamorphosis of a Youth Mentoring Program in Japan”Psicologia Comunitaria International: Aproximaciones A Los Problemas Sociales Contemporaneos Vol.II, (N. Watanabe他との共著)291-303頁を発表。③＜生涯発達とメンタリングに関する調査＞：広島市での初期の実践成果について、 Triangular Evaluation of Eclectic Mentoring Program: A Case of Hiroshima, Japan,IVth International Conference of Community Psychology, Barcelona, June 22, Facultad de Psicologia- Universidad de Barcelona, (N. Watanabe他との共著)、「日本における青少年向けメンタリング・プログラムの導入と成果：広島市青少年支援メンター制度の事例を中心に」8月26日（名古屋大学）日本教育学会第71回大会発表要旨集録398-399頁、等を発表。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
青少年向けメンタリング・プログラムの生涯発達への有効性を異文化視点から検証するための以下の三つのアプローチはそれぞれ順調に進んでいる。①＜研究レビューとメンタリング運動の動向調査＞：財政逼迫状況にある各国のメンタリング運動の全般的動向に関する情報収集を行いつつ、米国の全米メンタリング月間運動と障害者向けメンタリング・プログラムについてまとめた。特に異文化対応という視点から日本の実践とメンタリング・プログラムの普遍的有効性の検証にきわめて重要なニュージーランドの動向についても順調に知見を蓄積しつつある。②＜日本の各種継続的個別支援運動の分析＞：日本のBBS運動の歴史的展開に関する国際的特徴について国際コミュニティ心理学会のPsicologia Comunitaria International: Aproximaciones A Los Problemas Sociales Contemporaneos Vol.IIに投稿し編集者との異文化的議論を経て受諾された。③＜生涯発達とメンタリングに関する調査＞の本格実施に向けた準備：まずは広島市の初期3年間の実践に関するプログラム評価とメンティとメンター、保護者による各月の報告書の内容分析を行った。また次年度の本格調査に向けたパイロット調査を実施し、その結果分析から半構造的面接調査における質問内容の調整や質問項目の検討をしている。
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| Strategy for Future Research Activity |
前年度に引き続き、以下の三つのアプローチから、青少年向けメンタリング・プログラムの生涯発達への有効性の異文化視点からの検証していく。①＜研究レビューとメンタリング運動の動向調査＞：2013年5月に待望の改訂版が発行されたHandbook of Youth Mentoringからメンタリング運動の世界的動向やメンタリングの各種プログラム評価に関する研究成果を学びつつ、特に米国のメンタリング運動の動向（とりわけ養護施設で育つ青少年向けのメンタリング・プログラムの成果と留意点）、ならびにニュージーランドの異文化に留意したメンタリング運動の動向に関する知見を蓄積していきたい。②＜日本の各種継続的個別支援運動の分析＞：BBBS運動を中心にその地域差や他運動との関連等に留意しながら日本の各種継続的個別支援運動の動向分析を継続すると共に、メンタリングやメンターの日本における翻訳や用語の変遷についても歴史的分析を試みたい。③＜生涯発達とメンタリングに関する調査＞昨年度実施したパイロット調査の結果を踏まえ、20歳代～80歳代の生涯発達に関する半構造的面接調査を実施する。広島市青少年支援メンター制度の8年間の実践について、各期の参加者によるプログラム評価も踏まえ、その成果を国際コミュニテイ心理学会（SCRA)や日本コミュニティ心理学会、日本生涯教育学会等で発表したい。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
過年度の研究費を計画的に遂行していった結果、19円の未使用額が出た。
平成25年度の交付決定総額50万円については、物品費に20万円、旅費に20万円、人件費・謝金に10万円に配分し、それぞれ以下のような内訳で使用することを計画している。
物品費20万円については、Handbook of Youth Mentoring等、メンタリング関係図書30冊（1冊約5千円）の購入に15万円、メンタリング研究用のトナーカートリッジや資料整理用のファイルや用紙、UBS等消耗品に5万円、を予定している。
旅費20万円については、国内での資料収集と面接実施のための旅費10万円（東京2日、広島6日）と、研究成果発表のための旅費10万円（日本コミュニティ心理学会2日、日本生涯教育学会2日）、使用することを計画している。
人件費・謝金10万円については、資料整理・テープおこし8万円（2人×８日＠５千円）、英文校閲２万円、を予定している。
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