2014 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの空間認知視覚的特性及び歩行行動挙動要因解析による都市道環境計画手法の研究
Project/Area Number |
24600024
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Research Institution | Hiroshima International University |
Principal Investigator |
梅 林 広島国際大学, 医療経営学部, 准教授 (70352036)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 環境認知 / 歩行特性 / 通学路 / アイトラッキング / 視覚情報処理 / 都市計画 |
Outline of Annual Research Achievements |
当該年度は2014年3月に実施した広島市立幟町小学校における小学生通学路空間注視実態調査及び都市空間認知行動におけるユーザビリティテスト及び心理テスト実験をペースに、当該小学校及び呉市立中央、長迫、阿賀小学校を対象に同様の実験を実施した。そして、調査対象全学年生徒を対象に通学の歩行行動の特性と環境認知の実態をより明白にするためのアンケート調査も実施した。具体的に以下の通りご報告をいたします。 前述のように、2014年4月から9月にかけて上述4校を対象に該当校区を中心に主要通学路動画撮影及び道空間写真撮影などを行い、それぞれ10分程度の視認調査用実験コンテンツを制作した。実験映像の内容は①下校歩行実態を模擬するための指定通学路及びその周囲を子ども視線で自走撮影及び定点撮影。②自由歩行上予想外危険認知・回避及び自立歩行社会学習などの検証のための特性場面や箇所での映像などとなるものであった。そして、2014年6月~2015年3月の間出張モニター実験の形で行った。視認性実験には備品のトビージャパン社アイトラッカーX60を用いて行い、各学校5年次在校生10名~30名(男女半々)を対象に1、2日をかけて実施した。それと伴い、次の項目を中心に、①子どもにおける登下校時道周辺のことや、②歩行中潜在的な危険要素への認識や回避行動、③通学での約束やルールに対する意識、④歩行での習慣行動及び突発行動の有無、⑤犯罪から避けるための意識の有無、⑥校区の範囲や街・通学路全体のイメージの把握、⑦通学路上特定の場所への認知の有無や記憶上の出来事など計22項目をアンケートした。回答は4校5年生全学年計9クラスで計209部だった。 現在実験データの解析やアンケートの集計分析及び視認特徴の計量化分析等を継続的に行っていて、研究論文の作成並びに投稿の準備などに取り込んでいるところである。
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