2013 Fiscal Year Research-status Report
小学生の防災・安全マップ作製活動のためのタブレット型端末を活用したシステムの開発
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24600026
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Research Institution | Tokyo National College of Technology |
Principal Investigator |
吉本 定伸 東京工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (00321406)
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Keywords | 小学校 / 安全 / 防災 / 防犯 / フィールドワーク |
Research Abstract |
小学校における安全教育は重要であり,本研究では防災,防犯の観点における支援システムの研究を行っている.これらの防災・防犯教育活動では,その重みなど小学校の地域あるいは教員を取り巻く環境等で,取り組み方は様々である.このような状況において,柔軟に対応可能なタブレット端末を利用した,システムの開発,検討を行った. 平成25年度の研究では,24年度に開発を進めていたシステムを再度検証し,新たにシステムを作り直し,ユーザーインターフェイスや新機能など,開発システムの性能向上を行い,実際に小学校の活動で試用した. 活動の形態としては,昨年度とほぼ同様であったが,今年度は,事前準備における登録など,多くの部分を児童自身にも行ってもらう形式とした.その結果,多少難しく感じた部分もあるとは思われるが,児童のタブレット操作,防犯や防災教育における有効性などの効果が確認出来た.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は,コンセプトは引き継ぎつつ,開発を行っているシステムについて一新し,昨年度の課題となったインターフェイスなどの問題について改善を行った.登録・表示アイコン等も種類種類を増やし,さらに,様々な柔軟に対応出来る,より利用者にわかりやすいということを考え,例えば,フィールドワークにおける音声によるお知らせ機能など,新しい機能なども付加し,基本的な完成度は大きく向上した. 今年度も小学校において実際にフィールドワーク等でシステムを試用し,アンケート結果から,小学校教員や児童から,多くの肯定的意見を得ることが出来た. 現在利用しているタブレットについては10インチである.少し小さめの7インチ程度を検討したが,画面サイズとしては現行のサイズとすることとした.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は,実施したアンケートなどをもとに,再度システムを検証し,基本システムの完成を目指す.特にシステムに関する部分や,アンケート実施,とりまとめ等は随時協力依頼を行うなど,研究の円滑な遂行を行う.今年度においても,得られた研究成果はタイムリーに学会における発表などを行う予定である. 一方,ICT機器の性能向上はめざましく,例えば同型のタブレット端末でもかなり軽量になっている.フィールドワークでは児童がタブレットを持ち歩くため,少しでも負担を軽減できるように,今年度の実施に当たっては,新しい機種を導入し,開発システムを利用した活動の試行を行う予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ICT機器の性能は年々向上しており,例えば重量面においてもかなり軽量化されて来ている.開発システムの実際の試用にあたり,児童にはタブレット端末を利用してもらっている.例えば,フィールドワークでは,児童がタブレットを持ち歩くことになるが,このとき軽量であるほうが,児童への負担が軽減される.そのため,使用計画を検討し,次年度のフィールドワークにおいては,新機種を導入し,実施することを考えた. 小学校での試用は10月頃を予定している.これまでに軽量なタブレットを導入し,設定・開発システムのインストール等を行い,小学校での試用を行う予定である.
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Research Products
(3 results)