2013 Fiscal Year Research-status Report
地域在住の高齢者ボランティアを活用した小1プロブレムへの介入研究
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24600032
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
安永 正史 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (00531419)
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Keywords | 小1プロブレム / 新入生学習支援 / 地域高齢者 / ボランティア |
Research Abstract |
本年度の研究目的は、近年、学校現場において小学校入学当初に見られる不適応状況、いわゆる「小1プロブレム」対策として地域在住の高齢者を学習支援ボランティアとして活用する上での役割と課題について、パイロットプログラムを実施した上で、本プログラムにむけた課題を明らかにし、本プログラム実施することであった。 まず,平成25年4月4日から4月26日まで申請者が協力関係にある神奈川県川崎市A小学校において、地域住民による新入生支援活動を実施した(概要は昨年度研究実績概要参照)。支援活動終了約2週間後の5月9日に1年生担任教諭,ボランティア,ボランティアコーディネーターによる事後打ち合わせ,グループインタビューを行い,事業の課題、エピソードの整理を行った。その結果、支援ボランティアの関わりのあり方(どこまで子どもに手を出して良いのか、支援をして良いのか)、特に男性ボランティアの子どもとの関係の持ち方(子どもとの係りの経験が少なく戸惑いがあった)、担任教員との連携の仕方(どこまで手伝って良いのか)、子どもの安全とボランティアの責任(子どもの万一の怪我に対するその場に居合わせたボランティアの責任)、介入事業終了後の子ども、担任教諭への影響(シニアの支援がなくなって不安定になる子どもがいた)などが明らかになった。 つぎに、同年12月7日の約半年後に高齢者ボランティアに集まってもらい、明らかになった課題の報告を行うとともに、その報告に基づくグループディスカッションを行ってもらった。その後、事業終了後も子どもたちと関係を持っているというエピソードなどが報告された。 これらの成果を基に、「新入生支援マニュアル」の改訂を行い、平成26年4月14日より5月9日まで本プログラムをA小学校にて実施した。現在、プログラム終了後の事後打ち合わせの準備と事業におけるエピソード、インタビューの整理を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度の事業計画の進展状況は、1、地域在住の高齢者を学習支援ボランティアとして活用するために教材を作成し、2、パイロットプログラムを実施し、3、新入生支援ボランティア向けの本事業用の教材の課題をグループインタビューによって明らかにし、4、本プログラムを実施するまでが済んでおり,概ね順調である。 教材の作成については,昨年度作成した「新入生支援マニュアル」の改訂が行われ、本年4月に実施した本プログラムの実施によって明らかになった課題を反映するものとして改訂をすすめる予定である。 本プログラムの実施については,学校長より本年度事業実施においても,ビデオ撮影や調査用紙を児童や父兄に配布しての調査は避けてほしいとの要望があったため,直観察によるエピソード収集と高齢者に対する個別インタビューを行った。 1年生担任教諭,ボランティアコーディネーター,高齢者に対するグループインタビューによるプログラムの問題点の検討会については,あらかじめ本申請者が用意した項目について検討を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本プログラムを実施する上での課題を教員、参加ボランティア、学校長、ボランティアコーディネーターへのインタビューや検討会を重ねて、プログラムの問題点を掘り起こし、普及にむけた課題を明らかにし,「新入生支援マニュアル」および、実施のための解説に反映させる。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初使用を予定していた文房具、印刷代金などを使用しなかったため。 次年度における文房具購入費用、資料印刷費などに使用する。
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