2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24603011
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松村 真宏 大阪大学, 経済学研究科(研究院), 准教授 (10379159)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 晶 慶應義塾大学, その他の研究科, 准教授 (80376574)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 仕掛学 / 行動デザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、人の行動を促す仕掛けをデザインするための方法論の構築に取り組んだ。具体的には、仕掛けの事例を多数収集し、各事例の背後にある構成原理を明らかにし、構成原理を再構成することで仕掛けの原理の解明に取り組んだ。その結果、仕掛けを構成する要素は「物理的トリガ」と「心理的トリガ」の組み合わせからなることを明らかにした。物理的トリガは「フィードバック」「フィードフォワード」からなり、フィードバックは「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」の五感からなること、フィードフォワードは「アナロジー」「アフォーダンス」からなることを明らかにした。また、心理的トリガは「個人的文脈」「社会的文脈」からなり、個人的文脈は「挑戦」「不協和」「ネガティブな期待」「ポジティブな期待」「報酬」「自己承認」からなること、社会的文脈は「見られている感」「社会規範」「社会的証明」から構成されることを明らかにした。 また、実際に仕掛けを考案・制作するための方法論の構築にも取り組んだ。具体的には、仕掛けを作成するためのワークショップを様々な形態で実施した。100円ショップのアイテムを使った仕掛け作りや、ビデオプロトタイピングによる仕掛け作り、リトルビッツを使った仕掛け作りなどに取り組んだ。また、実際に仕掛けを店舗に設置し、行動観察によるデータ収集を通した仕掛けの評価方法についても試みた。仕掛けの考案・制作・評価の方法論については現在進行中であり、今後も継続して取り組んでいく。
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