2012 Fiscal Year Research-status Report
医用画像診断のための可聴化や可触化を応用したインタフェースの研究開発
Project/Area Number |
24603018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
賀川 経夫 大分大学, 工学部, 助教 (90253773)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | マルチモーダルインタフェース / コンピュータビジョン / ヒューマンインタフェース / 可聴化、可触化 |
Research Abstract |
本研究では、効果音や振動などの視覚以外のモダリティを用いた医用画像診断支援ツールの構築に取り組んでいる。平成24年度は、以下のように効果音の生成を中心に検討を進めた。 1. 医用画像診断支援インタフェースのテストベッドを構築し、効果音による画像特徴の表現手法に関するデータ収集を行った。テストベッドでは、現在見ている医用画像の特徴からリアルタイムに効果音を生成する。効果音が画像診断に与える影響について検討するために、効果音の聴覚的な違いや心理的効果などに関して分析を行った。 2.非専門家である利用者がカスタマイズできるインタフェースでは、利用者の意図を正確に把握し、利用者の要求に応じた内容を的確に提示しなければならない。そこで、テストベッドを利用しながら、画像や音声処理経験のない者にインタビューを行い、画像特徴の指示手法や音声の設定方法について検討した。 3.非専門家がカスタマイズできるインタフェースに関する検討を行うために、画像や音声処理などの経験のない者にインタビューを行い、画像特徴の指示手法や音声の設定方法について検討した。 4.プロトタイプを用いて実験した結果より得られた問題点について詳細に考察するために、本研究の基本概念や実験結果をまとめ、イタリアで開催された国際会議CISIS2012や熊本で開催された火の国情報シンポジウム2013に参加し、現況のシステムを紹介するとともに、今後の方針に関する議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画通り、テストベッドの構築ができた。このテストベッドでは、医学部より提供された実際の患者の診断データに基づいて効果音を生成しながら、画像診断を進めていく事ができる。このツールを通して、「研究事項の概要」で挙げた事項に関して検討を行うことができた。また、音が持つ心理的な効果や音源の位置提示による聞こえ方の差異などを本システムに利用することができるという計画時には想定していない新たな研究課題を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、実際に画像診断を行う医師を含む被験者にインタフェースを利用してもらい、主観評価実験を行う。この結果に基づいて、インタフェースを改良していくとともに、音や触感で補強された視覚情報を利用するアプリケーションの枠組みを提案する。具体的には、以下の課題に取り組む。 1.医用画像支援インタフェースの評価実験。実際に医用画像診断を行っている医師に、通常の画像診断と音を利用する画像診断との比較を行ってもらいながら、インタフェースの評価実験を行う。この時に、画像特徴と効果音との対応づけに関してインタビューを行い、その結果を効果音の生成手法やカスタマイズの方法について反映させていく。 2.音の持つ心理的な効果の分析。音が人間の心理状態に影響を与える効果を画像特徴の表現に利用する方法を検討する。 3.振動や触覚の利用に関する検討。より直観的なインタフェースを構築するために、振動を提示する機能の付加を検討する。様々なパラメータを調整してもらいながら、「使いやすさ」や「自然さ」について評価を行う。また、個人差についても評価・検討を行う。 4.研究成果の考察と研究の総括。上記1.~3.の成果を検証し、評価と考察内容をまとめて研究成果として国際会議および国内外での関連学会論文誌に発表し,本研究を総括する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
次年度の研究費に関しては、今後の研究計画に従い、以下のように利用する。 1.触覚インタフェースの開発のための触覚デバイスの購入 2.学会発表、国際会議での発表 3.大分大学医学部への実験協力の依頼、学生アルバイトの利用 4.論文投稿
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Research Products
(2 results)