2013 Fiscal Year Research-status Report
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24603029
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| Research Institution | Kyoto Tachibana University |
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Principal Investigator |
西山 紀子 京都橘大学, 現代ビジネス学部, 助教 (40509626)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
遠藤 俊子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (00232992)
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| Keywords | 院内助産システム / 院内助産 / 助産師 / プロトコル分析 / 建築計画 / インテリア計画 / 機能性 / 居住性 |
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| Research Abstract |
本研究は、院内助産システムにおける空間整備について分析、考察を行い、今後の病棟改築や新築の計画に資する基礎資料を、構築することを目的としている。平成25年度は以下の2点に取り組んだ。
1)平成24年度からの、院内助産に関連する室の計画と使用実態、およびこれらに対する助産師の認識や評価に関する研究を継続し、さらなる協力機関を得て、①図面の提供を受け、関連する諸室の現地調査、②従事する助産師に対して、関連する諸室の良い点、要改善点についての評価のヒヤリング調査を実施した。調査①の結果は、分娩様式と産科に対する空間的独立性に基づいて分析、考察を行い、院内助産の分娩空間の基本形態タイプ6種を導出した。また各タイプについて、院内助産に適した空間構成とする配慮の考察を行い、調査対象の医療施設が定める助産師と医師によるチーム医療の実施方法により特徴が表れていること、産科に近いものから助産所に近いものまでの事例があることを把握した。調査②の結果は、プロトコル分析法に基づいて、施設的環境（分娩空間）に対する人的環境（妊産婦とその家族）ならびに医療的環境（助産と看護および医療）の評価を考察した。助産師は妊産婦やその家族の環境に強い関心を持っており、その評価は医療的環境に比して高いこと、また施設的環境についてはインテリアに強い関心を持っており、その評価は人的環境が高いのに対し、医療的環境は低いことがわかった。それは、病院臭の無い家庭的なしつらえが妊産婦の心理的安楽さにおいてプラス要因とされる一方、助産師の安全確保においてマイナス要因とされ、相反する内容を含む評価であった。
2)1)の研究結果を踏まえて、分娩空間における妊産婦の居住性と助産師の機能性について、各々の要因とその関係性を把握するアンケート調査実施に向けて、協力機関に依頼を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年度の時点で遅れていた調査研究を平成25年度に実施し、分析を行ったことによる。また、院内助産システムを先行して導入し、評価されている施設のなかから、設置主体、所在地、規模、地域における位置付け等が異なる施設をいくつか選び、調査を行い、空間の特性や空間の要求機能の違いを比較検討する計画であったが、施設の選定および調査日程の調整が想定以上に困難であり、当初企画していた調査を十分に実施することができず、やむを得ず論文作成のみに取り組んだため、遅れが生じた。
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| Strategy for Future Research Activity |
企画済みのアンケート調査を早急に実施するため、研究分担者はじめ看護学部教員の応援を得てより多くの協力期間を確保することとする。また大学院生にサポーターを募るなどして、そのデータ処理は速やかに行い、研究の流れをスムーズにするとともに、並行して論文の執筆に励み、遅れを取り戻すことに努める。
海外の先進的施設を見学し、院内助産の分娩空間と比較、考察するなどの新たな研究計画立案、展開に向けて、建築計画分野の研究者から広く指導を受ける。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度の時点で遅れていた調査研究を平成25年度に実施し、分析を行ったことによる。また、院内助産システムを先行して導入し、評価されている施設のなかから、設置主体、所在地、規模、地域における位置付け等が異なる施設をいくつか選び、調査を行い、空間の特性や空間の要求機能の違いを比較検討する計画であったが、施設の選定および調査日程の調整が想定以上に困難であり、当初企画していた調査を十分に実施することができず、やむを得ず論文作成のみに取り組んだため、遅れが生じた。
早急に研究を進めるため、アンケート調査においては調査票の送付、回収やデータの整理をサポートするアルバイト、統計処理の外注などに費用を充当する。また海外の先進施設見学に参加し、分娩空間に関する建築計画、インテリア計画上の知識を高めることに努める。
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Research Products
(2 results)
